3 イエスがオリーブ山で宮に向かってすわっておられると、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレが、ひそかにイエスに質問した。
4 「お話しください。いつ、そういうことが起こるのでしょう。また、それがみな実現するようなときには、どんな前兆があるのでしょう。」
5 そこで、イエスは彼らに話し始められた。「人に惑わされないように気をつけなさい。
6 わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそそれだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。
7 また、戦争のことや戦争のうわさを聞いても、あわててはいけません。それは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。
オリーブ山で神殿に向かって座っていたイエスのもとに、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレがやって来て、ひそかに質問します。ひそかに質問した理由は、神殿崩壊について論じていることが他のユダヤ人たちに知れると、大変なことになるからです。弟子たちの質問内容の全貌を知るためには、マタイの福音書24:3、マルコの福音書13:3~4、ルカの福音書21:7を読み比べる必要があります。結論としては、彼らはイエスに以下の三つの質問をしています。(1)神殿崩壊はいつ起こるのか。また、そのしるしは何か。(2)イエスの再臨はいつ起こるのか。また、それが起こる際のしるしは何か。(3)世の終わりに突入するのはいつか。また、世の終わりに突入したというしるしは何か。
(1)イエスは、質問された順番に答えているのではありません。(2)各福音書の記者は、イエスの答の中で、自分のテーマに合った部分だけを取り上げて記録していますので、三つの福音書を読み比べ、全体像を再構築する必要があります。(3)イエスは、質問に答える前に、聖霊降臨の後に訪れようとしている「教会時代」の一般的な特徴について、まず語っています。その特徴とは、次の二つです。
(1)まず、偽キリストの出現です。ユダヤ人の歴史の中で、自分はメシアであると宣言した最初の人物はイエスです。それ以降、数々の自称メシアが出現しました。しかし、偽メシア(偽キリスト)の出現は、「世の終わり」のしるしではありません。(2)次に、戦争のことや、戦争のうわさです。この言葉は、地域紛争や小規模な戦争を指すものです。これもまた、「世の終わり」のしるしではありません。
きょうのまとめとして、次のことを覚えておきましょう。携挙と再臨(地上再臨)とは別のものです。携挙とは、キリストにあって死んだ者が復活し、生きている人がそのまま空中に挙げられる出来事を指します。携挙の前にはしるしはありませんが、再臨(地上再臨)の前にはしるしが与えられます。私たちは今、紀元70年にエルサレムが崩壊して以降、いつ携挙が起こってもおかしくない時代に生きています。常にその準備ができている人は幸いです。あなたはどうですか。
きょうの祈り
天の父なる神さま。教会が天に挙げられる日が近いことを信じます。どうか、信仰による準備をなし、きょうも主イエスとともに歩むことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
詩篇149 ~ 150
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