8 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に地震があり、ききんも起こるはずだからです。これらのことは、産みの苦しみの初めです。
イエスは弟子たちの三つの質問に答えようとしています。その質問とは、(1)神殿崩壊の時期とそのしるし、(2)イエスの再臨の時期とそのしるし、(3)世の終わりの時期とそのしるし、でした。イエスはこれらの質問に答える前に、教会時代の一般的な特長に言及しています。それが、前回の箇所でした。きょうの箇所でイエスは、第三の質問、「世の終わりはいつ来るのか、そして、そのしるしは何か」に答えています(マタイ24:7~8、マルコ13:8、ルカ21:10~11はすべて、第三の質問への答です)。
(1)「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がる」というのが、世の終わりに突入したことのしるしです。この表現は、ユダヤ的に解釈すると、「世界戦争」という意味になります。(2)世界戦争というしるしに、さらに、地震と飢饉というしるしが加わります。(3)これらのことは、「産みの苦しみの初め」です。つまり、世の終わりには、世界戦争、地震、飢饉などのほかに一連の苦難が続くということです。それらの苦しみは、メシア的王国(千年王国)を産み出すための陣痛の苦しみにたとえられるものです。
第三の質問に対するイエスの答を基に、今はどういう時代かを考えてみましょう。(1)第一次世界大戦(1914~1918年)は、この預言の成就です。この戦争は、人類の歴史上最初の世界大戦となりました。第二次世界大戦は、その延長線上にある戦争です。従って、第一次世界大戦を、人類の歴史が「世の終わり」の時代に突入したことのしるしと見ることができます。(2)第一次大戦を境として、預言との関連で非常に重要なことが連続して起こっています。第一次大戦は、シオニズム運動に拍車をかけました。そして、第二次世界大戦は、ユダヤ人の国の再建につながりました。1948年に誕生したイスラエル共和国がそれです。
「世の終わり」と言われる時代がどれほどの期間続くのか、私たちにはわかりません。しかし、人類の歴史が最終段階を迎えていることだけは確かです。時が与えられている間に、福音宣教に励みましょう。やがて、だれも働くことのできない夜が来るからです。
きょうの祈り
創造主なる神よ。あなたは歴史を支配しておられるお方です。どうか、時を見る知恵を私にお与えください。そして、与えられている時を有効に用いることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
創世記1~2、マルコの福音書 1
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら