サポートする

マルコの福音書13:1~2

1 イエスが、宮から出て行かれるとき、弟子のひとりがイエスに言った。「先生。これはまあ、何とみごとな石でしょう。何とすばらしい建物でしょう。」

2 すると、イエスは彼に言われた。「この大きな建物を見ているのですか。石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」

神殿崩壊の預言

弟子たちの目

イエスについてエルサレムに上った弟子たちは、神の国が今すぐにでも到来するかのような錯覚に陥っていました。しかし、公生涯における最後の1週間を迎えていたイエスにとっては、弟子たちをいかに訓練するかということが最大の関心事でした。自らが地上を去った後、福音のメッセージは弟子たちによって伝達されねばならなかったからです。
きょうの箇所で、弟子たちは神殿の豪華さに目を見張っています。ガリラヤ出身の弟子たちが、エルサレムの都の喧騒けんそうと神殿の豪華さに驚嘆したとしても、不思議ではありません。この神殿は、ヘロデ大王が前20年に着工したもので、この当時(紀元30年)、まだ工事が続けられていました。それが完成するのは、64年になってからのことです。神殿に使用されている石は、一つが8~10トンもあるような巨大なものでした。弟子たちが驚いたのも無理はありません。今日でも、エルサレムを訪問すると、ヘロデが使用した石の素晴らしさを見ることができます。

イエスの目

しかしイエスは、その神殿が崩壊に近づいていることを預言されました。「この大きな建物を見ているのですか。石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません」。弟子たちには表面上の繁栄しか見えていなかったのですが、イエスには霊的な腐敗と近づく神の裁きが見えていたのです。この預言は、紀元70年に文字どおりに成就しました。エルサレムとその中心であった神殿とは、ローマ軍によって滅ぼされてしまいました。その戦いで神殿が炎上し、そこに使われていた金が溶け出して石垣の裂け目に流れ込みました。ローマ軍は、その金を取り出すために、石を一つずつ取りけていきました。
イエスの預言は、弟子たちを不安に陥れました。弟子たちは、その預言はいつ成就するのかとイエスに問います(次回それを学びます)。私たちもまた、この世の栄華に目を見張るような者たちです。しかし、この世の栄華は必ず過ぎ去ります。最近あなたは、何に関心を払っていましたか。この世の栄華ではなく、永遠に価値のあるものの上に人生を築く人は幸いです。イエスの目で物事を見ることができるように、神に願い求めましょう。

きょうの祈り

天の父よ。どうか私に物事の本質を見分ける目と、正しい選びをするための知恵とをお与えください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

歴代誌 第二35~36、詩篇147 ~ 148