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創世記5:25 ~ 31

25 メトシェラは百八十七年生きて、レメクを生んだ。

26 メトシェラはレメクを生んで後、七百八十二年生き、息子、娘たちを生んだ。

27 メトシェラの一生は九百六十九年であった。こうして彼は死んだ。

28 レメクは百八十二年生きて、ひとりの男の子を生んだ。

29 彼はその子をノアと名づけて言った。「【主】がこの地をのろわれたゆえに、私たちは働き、この手で苦労しているが、この私たちに、この子は慰めを与えてくれるであろう。」

30 レメクはノアを生んで後、五百九十五年生き、息子、娘たちを生んだ。

31 レメクの一生は七百七十七年であった。こうして彼は死んだ。

メトシェラ(8 代目)からレメク(9 代目)

メトシェラ(8代目)

 メトシェラはエノクの子で、アダムから8代目に当たる。その名の意味は、「槍の人」であるが、もう一つ「彼が死ぬとそれは送られて来る」という意味もある。後者は、預言的意味である。彼に関しては、注目すべき点がある。(1)彼の名は、その死ととともに「洪水」がやって来るという預言になっている。彼の父エノクは、預言者として活動していたが、メトシェラが死ぬ年に洪水が襲って来ると預言し、それが文字通り成就するのである。(2)メトシェラの生涯は、969年で最長寿である。この年数は、神の恵みを表している。つまり、彼が生きている限りは、洪水は来ないというのである。この時間は、人類に与えられた「悔い改めの期間」である。神はその期間、忍耐して待たれた。神は、私たちに対しても悔い改めの機会を用意し、忍耐して待っていてくださる。これは、神が私たちを取り扱う際の原則である(2ペテ3:8~9参照)。私たちは、神の忍耐を軽んじてはならない。

レメク(9代目)

 レメクとは、「兵士、征服者」という意味である。このレメクは、カインの家系のレメクとは別人物である。このレメクに関しては、定型の記述と非定型の記述が混在している。定型の記述とは以下のようなものである。(1)182年生きて、子を生んだ。(2)その子をノアと命名した。(3)それから595年生きた。(4)息子、娘たちを生んだ。(5)777歳で死んだ。
 非定型の要素は、以下の言葉である。「【主】がこの地をのろわれたゆえに、私たちは働き、この手で苦労しているが、この私たちに、この子は慰めを与えてくれるであろう」。(1)ノアの意味は、「慰め」である。(2)レメクは、アダム契約ののろい(労働の苦痛)から慰められるとの希望を表明した。それは、彼がノアをメシアと間違えた結果である。エバがカインをメシアと間違えたのと同じことである。彼はノアを特別な人物であると判断した。その判断は正しかったが、適用が間違っていた。(3)レメクは息子、娘たちを生んだ。それが、ノアの兄弟や姉妹たちであり、その中の何人かは洪水で死ぬことになる。
 今でも多くの人たちが、人類は自助努力によって理想的な世界をもたらすことができると信じている。しかしそれは、非現実的で非聖書的な考え方である。私たちには、神の恵みと計画に信頼する以外に道はない。きょうも、神の恵みに信頼して歩もうではないか。

きょうの祈り

天の父なる神さま。私の内にはあなたに喜ばれるものが何もありません。どうか私を憐れんでください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

歴代誌 第一6~7、ヨハネの黙示録1

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