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創世記5:6〜24

6 セツは百五年生きて、エノシュを生んだ。

7 セツはエノシュを生んで後、八百七年生き、息子、娘たちを生んだ。

8 セツの一生は九百十二年であった。こうして彼は死んだ。

9 エノシュは九十年生きて、ケナンを生んだ。

10 エノシュはケナンを生んで後、八百十五年生き、息子、娘たちを生んだ。

11 エノシュの一生は九百五年であった。こうして彼は死んだ。

12 ケナンは七十年生きて、マハラルエルを生んだ。

13 ケナンはマハラルエルを生んで後、八百四十年生き、息子、娘たちを生んだ。

14 ケナンの一生は九百十年であった。こうして彼は死んだ。

15 マハラルエルは六十五年生きて、エレデを生んだ。

16 マハラルエルはエレデを生んで後、八百三十年生き、息子、娘たちを生んだ。

17 マハラルエルの一生は八百九十五年であった。こうして彼は死んだ。

18 エレデは百六十二年生きて、エノクを生んだ。

19 エレデはエノクを生んで後、八百年生き、息子、娘たちを生んだ。

20 エレデの一生は九百六十二年であった。こうして彼は死んだ。

21 エノクは六十五年生きて、メトシェラを生んだ。

22 エノクはメトシェラを生んで後、三百年、神とともに歩んだ。そして、息子、娘たちを生んだ。

23 エノクの一生は三百六十五年であった。

24 エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。

セツ(2 代目)からエノク(7 代目)

セツ(2代目)からエレデ(6 代目)

 セツからエレデまでは定型の記述になっているので、要点だけを確認する。(1)2代目は、セツである。セツとは、「基礎」という意味である。(2)3代目は、エノシュである。これは「壊れやすい」という意味で、人間のはかなさ、壊れやすさを表現した名前である。(3)4代目は、ケナンである。その意味は、「鍛冶屋」である。彼は、カインの家系が起こした職業である鍛冶屋を、自ら学んで取り入れたのであろう。(4)5代目は、マハラルエルである。それは、「神をたたえる」という素晴らしい名前である。(5)6代目は、エレデである。これには、「守る、防御する」という意味がある。

エノク(7代目)

 重要なのは、7代目のエノク(「奉献」という意味)である。定型の部分は、以下のようになっている。(1)65年生きて、子を生んだ。この子が、「約束の種(子孫)」の系列につながる。(2)その子をメトシェラと命名した。(3)それから300年生きた。(4)息子、娘たちを生んだ。(5)365歳でいなくなった(エノクは、最短で地上を去っている)。
 非定型の要素は、以下のようになっている。(1)エノクは、神とともに歩んだ。彼は、メトシェラを生んで後、神とともに歩み始めたようである。(2)彼は、父のエレデよりも先にいなくなった。(3)「神とともに歩んだ」の「歩んだ」は、創世記3:8の「園を歩き回られる神」に使用されている動詞と同じで、交わりと忠実な奉仕を強調した言葉である。(4)ユダの手紙1415節は、エノクが預言者であり、義なる主のしもべであると語っている。(5)「いなくなった」とは、生きたままで天にあげられたという意味である。「信仰によって、エノクは死を見ることのないように移されました。神に移されて、見えなくなりました。移される前に、彼は神に喜ばれていることが、あかしされていました」(ヘブ11:5)
 エノクはアダムから7代目の人物である。カインの家系では、7代目はレメクに当たる。おそらく、エノクとレメクとは同世代の人物なのだろう。ふたりは、対照的な人格を有している。「神に敵対するレメクと、神とともに歩むエノク」という対照である。信仰のあるなしによって、人の歩みは正反対の方向に向かう。エノクの召天は、教会の携挙の型である。私たちも、天に上げられる日を楽しみに、日々神ととともに歩もうではないか。

きょうの祈り

天の父なる神さま。エノクのように、日々あなたとともに歩ませてください。教会の携挙の日が来ることを信じます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

歴代誌 第一4~5、ユダの手紙