7 私は羊の商人たちのために、ほふられる羊の群れを飼った。私は二本の杖を取り、一本を「慈愛」と名づけ、他の一本を、「結合」と名づけた。こうして、私は群れを飼った。
8 私は一月のうちに三人の牧者を消し去った。私の心は、彼らにがまんできなくなり、彼らの心も、私をいやがった。
9 私は言った。「私はもう、あなたがたを飼わない。死にたい者は死ね。隠されたい者は隠されよ。残りの者は、互いに相手の肉を食べるがよい。」
10 私は、私の杖、慈愛の杖を取り上げ、それを折った。私がすべての民と結んだ私の契約を破るためである。
11 その日、それは破られた。そのとき、私を見守っていた羊の商人たちは、それが【主】のことばであったことを知った。
前回の箇所で、ゼカリヤに「ほふるための羊の群れを養え」という使命が与えられました。きょうの箇所で、ゼカリヤはその使命を実行に移します。「私は羊の商人たちのために、ほふられる羊の群れを飼った。私は二本の杖を取り、一本を『慈愛』と名づけ、他の一本を、『結合』と名づけた。こうして、私は群れを飼った」(7 節)。(1)「羊の商人たちのために」は、「貧しい(弱い)羊たちのために」と訳すべきです。その意味は、ゼカリヤはイスラエルの民全体に奉仕をするが、その中でも特に、「貧しい羊たち」を養うということです。「貧しい羊」とは、イスラエルの残れる者(真の信仰者)のことです。(2)彼は2 本の杖を取り、それぞれ「慈愛」「結合」と名づけました。「慈愛」は神の守りを、「結合」は民の一致を表しています。
「私は一月のうちに三人の牧者を消し去った。私の心は、彼らにがまんできなくなり、彼らの心も、私をいやがった。…」(8 ~9節)。(1)ある時点で、ゼカリヤは羊たちを養うことを止めます。それは、使命を全うした後の行為です。(2)その理由は、3人の牧者がゼカリヤに反抗したからです。(3)10節でゼカリヤは、慈愛の杖を折っています。それは、異邦人諸国の攻撃からイスラエルの民を守るという約束を破棄するためです(ルカ19:41 ~ 44参照)。(4)しかし、イスラエルの残れる者たちは、ゼカリヤが【主】のことばを語っていることを理解し、それを信じました(11節)。
ゼカリヤはキリストの型になっています。(1)ゼカリヤに反抗した3人の牧者とは、パリサイ人、サドカイ人、律法学者を表しています。(2)イスラエルの指導者たちが公にメシアを拒否した出来事が、マタイ12:22 ~ 45に記されています(ベルゼブル論争)。(3)イエスの教えを信じたイスラエルの残れる者たち(メシアニック・ジュー)は、ローマ軍による包囲が始まった時、エルサレムからペラ(ヨルダン川の東側)に逃れました(ルカ21:20 ~21 参照)。(4)エルサレムが崩壊した時、110万人のユダヤ人が死にましたが、メシアニック・ジューの中からはひとりの死者も奴隷も出ませんでした。
メシアはご自身の民を安全な道に導こうとされましたが、彼らはそれを拒否しました。その結果、世界に離散する民となったのです。この事から教訓を学びましょう。神の恵みを軽んじてはなりません。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。あなたの守りと励ましのゆえに、感謝します。これからも私を守り、導いてください。また、あなたの民イスラエルを祝福してください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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