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ゼカリヤ書11:1~3

1 レバノンよ。おまえの門をあけよ。火が、おまえの杉の木を焼き尽くそう。

2 もみの木よ。泣きわめけ。杉の木は倒れ、みごとな木々が荒らされたからだ。バシャンのかしの木よ。泣きわめけ。深い森が倒れたからだ。

3 聞け。牧者たちの嘆きを。彼らのみごとな木々が荒らされたからだ。聞け。若い獅子ししのほえる声を。ヨルダンの茂みが荒らされたからだ。

真の羊飼いの拒否(1)

土地の荒廃

きょうの箇所は、11章全体への序論となっています。イスラエルの民がメシアを拒否した結果、「土地の荒廃こうはい」が訪れます。「レバノンよ。おまえの門をあけよ。火が、おまえの杉の木を焼き尽くそう。もみの木よ。泣きわめけ。杉の木は倒れ、みごとな木々が荒らされたからだ」(1~2節a)とあります。(1)レバノンは杉の木で有名です。ソロモンは神殿建設に際して、レバノンの杉を大量に必要としました(1 列5:6 参照)。つまり、エルサレムの神殿の内装は、杉材でできていたということです。(2)ここでの「レバノンよ」は、神殿のことです。従って、「おまえの門をあけよ」となっているのです。杉の木が倒れ、木々が荒らされるとは、エルサレムと神殿の崩壊ほうかいの預言です。
「バシャンの樫の木よ。泣きわめけ。深い森が倒れたからだ」(2節b)とあります。(1)バシャンとは、今日のゴラン高原の南部のことです。ここでは、「バシャン」もまたエルサレムのことです。(2)「深い森が倒れたからだ」とは、エルサレムの街中に密集した家々のことです(似たような表現は、ミカ3:12 にもあります)。
「聞け。牧者たちの嘆きを。彼らのみごとな木々が荒らされたからだ。聞け。若い獅子のほえる声を。ヨルダンの茂みが荒らされたからだ」(3節)。(1)「牧者たち」というのは、イスラエルの指導者たちのことです。彼らは、エルサレムと神殿の崩壊を見て、嘆きます。(2)「若い獅子」とは王子たちのこと、「ヨルダン」というのは、ヨルダン渓谷のことです。ここもまた荒廃します(エレ12:5、49195044参照)。

預言の成就

この預言は、紀元70年に成就しました。この年、エルサレムはローマ軍によって陥落し、神殿は崩壊しました。崩壊の理由は、イスラエルの民がメシアを拒否したからです(11章の残りがその預言です)。ゼカリヤ10 章では、イスラエルの民の完全な解放と、約束の地への回復が予告されていました。それと対照的なのが11章です。メシアを拒否したことによって起こる土地の荒廃とユダヤ人の世界離散(70年に起こった)は、終末におけるイスラエルの民の回復の前提となります。
イスラエルの民は、一度はメシアを拒否しましたが、神は彼らを見捨ててはおられません。彼らのつまずきは、異邦人である私たちの救いにつながりました。そのことを覚え、変わることのない神の愛に感謝しようではありませんか。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。イスラエルの民のつまずきのゆえに、私たち異邦人に救いの機会が提供されました。そのことを感謝します。また、イスラエルに対するあなたの愛が不変であることのゆえに、御名をたたえます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書66、エレミヤ書1、詩篇57~58

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