1 宣告。【主】のことばはハデラクの地にあり、ダマスコは、そのとどまる所。主の目は人に向けられ、イスラエルの全部族に向けられている。
2 これに境を接するハマテにも、また、非常に知恵のあるツロやシドンにも向けられている。
3 ツロは自分のために、とりでを築き、銀をちりのように積み、黄金を道ばたの泥のように積み上げた。
4 見よ。主はツロを占領し、その塁を打ち倒して海に入れる。ツロは火で焼き尽くされる。
5 アシュケロンは見て恐れ、ガザもひどくおののく。エクロンもそうだ。その頼みにしていたものがはずかしめられたのだから。ガザからは王が消えうせ、アシュケロンには人が住まなくなる。
6 アシュドデには混血の民が住むようになる。わたしはペリシテ人の誇りを絶やし、
7 その口から流血の罪を除き、その歯の間から忌まわしいものを取り除く。彼も、私たちの神のために残され、ユダの中の一首長のようになる。エクロンもエブス人のようになる。
8 わたしは、わたしの家のために、行き来する者を見張る衛所に立つ。それでもう、しいたげる者はそこを通らない。今わたしがこの目で見ているからだ。
9 ~ 14章は、2つの「宣告」から成り立っています。これまで見てきた1 ~8章には終末に関する預言はわずかしかありませんでしたが、これから見ていく9 ~ 14章には終末に関する預言が満ちています。つまり、メシアの到来に伴う裁きと祝福がテーマになっているということです。
きょうの箇所から第1の「宣告」が始まります。その内容は、アレキサンダー大王がイスラエルの敵を征服するという預言です。アレキサンダー大王は、【主】の裁きの執行者(代理人)となります。彼は、ペルシヤ軍を破り(前333年)、翌年、地中海沿岸諸都市とシリアの諸都市を陥落させながら、エジプトに向かいます。彼によって征服される町々が列挙されます。
(1)ハデラクはシリアの都市であり、ダマスコはシリアの首都です。そこに【主】の宣告がとどまります。つまり、アレキサンダー大王がそこを攻撃するということです。(2)「人々はイスラエルの全部族と共に主に目を向ける」(1節b)(新共同訳)とありますが、これは挿入句です。当時のイスラエルは、【主】が歴史を支配しておられることを知っていました。つまり、【主】による解放を待ち望んでいたということです。それを実行するのが、アレキサンダー大王です。(3)「ハマテ」はイスラエルの北端にある要塞都市ですが、そこも滅ぼされます。(4)「また、非常に知恵のあるツロやシドンにも向けられている」(2節b)とあるように、【主】の裁きはツロやシドンにも及びます。この両都市はフェニキヤ(現在のレバノン)の海岸都市です。「非常に知恵のある」というのは、神の視点ではなく、人間の視点です。彼らは、自分たちのことを知恵ある者と誇っていました。特にツロは、海に面した島に難攻不落の砦を建設し、傲慢になっていました(イザ23:4)。この2つの都市は、前332年に滅ぼされました。この裁きは、イザヤ23章、エゼキエル28章、アモス1:9 ~ 10などにも預言されていました。
「見よ。主はツロを占領し、その塁を打ち倒して海に入れる。ツロは火で焼き尽くされる」(4節)とありますが、そのとおりの事が起こりました。彼らが積み上げてきた財宝はすべて奪われ、住民は殺され、残った者は奴隷に売られ、最後に町は焼かれました。自分の知恵を誇りとする者の最後は空しいものです。神に敵対する人生ではなく、神に信頼する人生を歩もうではありませんか。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。あなただけを恐れ、あなただけに信頼して歩む人生を送らせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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イザヤ書50~51、コリント人への手紙 第一4
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