8 ついで、ゼカリヤに次のような【主】のことばがあった。
9 万軍の【主】はこう仰せられる。「正しいさばきを行い、互いに誠実を尽くし、あわれみ合え。
10 やもめ、みなしご、在留異国人、貧しい者をしいたげるな。互いに心の中で悪をたくらむな。」
11 それなのに、彼らはこれを聞こうともせず、肩を怒らし、耳をふさいで聞き入れなかった。
12 彼らは心を金剛石のようにして、万軍の【主】がその御霊により、先の預言者たちを通して送られたおしえとみことばを、聞き入れなかった。そこで、万軍の【主】から大きな怒りが下った。
13 「呼ばれたときも、彼らは聞かなかった。そのように、彼らが呼んでも、わたしは聞かない」と万軍の【主】は仰せられる。
14 「わたしは、彼らを知らないすべての国々に彼らを追い散らす。この国は、彼らが去ったあと、荒れすたれて、行き来する者もいなくなる。こうして彼らはこの慕わしい国を荒れすたらせた。」
8~9 節は、7節に出てきた「先の預言者たち(捕囚期前の預言者たち)が語ったメッセージ」の説明になっています。万軍の【主】は、ゼカリヤを通してこう語られました。「正しいさばきを行い、互いに誠実を尽くし、あわれみ合え。やもめ、みなしご、在留異国人、貧しい者をしいたげるな。互いに心の中で悪をたくらむな」。(1)正しいさばきを行うこと。つまり、社会に正義の秩序を確立することです(イザ42:1、4、ミカ6:8参照)。(2)互いに誠実を尽くし、あわれみ合うこと。(3)やもめ、みなしご、在留異国人、貧しい者をしいたげないこと。これらの人たちは、一般市民が受ける法的保護を受けられないことが多い者たちです(申10:18、イザ1:17参照)。新約聖書では、ヤコブがこう教えています。「父なる神の御前できよく汚れのない宗教は、孤児や、やもめたちが困っているときに世話をし、この世から自分をきよく守ることです」(ヤコ1:27)。(4)心の中で悪をたくらまないこと。
ゼカリヤが言いたいのは、どうして人間が考え出した断食にこだわりながら、明確に啓示された【主】の命令に関してはそれを無視するのか、ということです。
預言者たちに対する民の反抗は、徐々に激しくなって行きました。(1)彼らはこれを聞こうともしませんでした。(2)彼らは、肩を怒らし、動物のように突っ張りました。(3)彼らは耳をふさいで聞き入れませんでした。つまり、意図的に心を閉ざし、霊的に鈍感になったということです。(4)最後に彼らは、その心を金剛石のようにかたくなにしました。彼らは、神の御霊によって啓示された預言者たちの教えに反抗しました。
これがバビロン捕囚の原因です(2歴36:14 ~16、エレ8:18 ~22)。14節にはこうあります。「わたしは、彼らを知らないすべての国々に彼らを追い散らす。この国は、彼らが去ったあと、荒れすたれて、行き来する者もいなくなる。こうして彼らはこの慕わしい国を荒れすたらせた」。国が荒廃するという部分は、バビロン捕囚によって成就しました。しかし、イスラエルの民が「知らないすべての国々に追い散らされる」という部分は、紀元70年のエルサレムと神殿の崩壊によって成就します。偽善的行為から離れ、神の啓示として与えられている命令を実行しながら、地上生涯を歩もうではありませんか。
きょうの祈り
天の父なる神さま。イスラエルの民は、預言者たちに反抗的になったために、バビロン捕囚という悲劇を招きました。どうか私を偽善から救い、真実な信仰へと導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
イザヤ書38~39、詩篇53~54
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