5 ところが、ねたみにかられたユダヤ人は、町のならず者をかり集め、暴動を起こして町を騒がせ、またヤソンの家を襲い、ふたりを人々の前に引き出そうとして捜した。
6 しかし、見つからないので、ヤソンと兄弟たちの幾人かを、町の役人たちのところへひっぱって行き、大声でこう言った。「世界中を騒がせて来た者たちが、ここにも入り込んでいます。
7 それをヤソンが家に迎え入れたのです。彼らはみな、イエスという別の王がいると言って、カイザルの詔勅にそむく行いをしているのです。」
8 こうして、それを聞いた群衆と町の役人たちとを不安に陥れた。
9 彼らは、ヤソンとそのほかの者たちから保証金を取ったうえで釈放した。
10 兄弟たちは、すぐさま、夜のうちにパウロとシラスをベレヤへ送り出した。ふたりはそこに着くと、ユダヤ人の会堂に入って行った。
次に進む前に、テサロニケでの伝道の特徴を振り返ってみよう。
(1)力と聖霊と強い確信
「なぜなら、私たちの福音があなたがたに伝えられたのは、ことばだけによったのではなく、力と聖霊と強い確信とによったからです」(1 テサ1:5a)。神の超自然的な働きによって、彼らは救われた。これは、彼らの救いが神の計画によるものであることを証明している。パウロは、自分の体験(ダマスコ途上での主イエスとの出会い)と彼らの救いの体験を重ね合わせている。
(2)伝道者の手本
「また、私たちがあなたがたのところで、あなたがたのために、どのようにふるまったかは、あなたがたが知っています」(1 テサ1:5b)。パウロの伝道を経済的に支えたのは、ピリピ教会であった(ピリ4:15 ~ 16)。またパウロは、自給伝道も行った。「兄弟たち。あなたがたは、私たちの労苦と苦闘を覚えているでしょう。私たちはあなたがたのだれにも負担をかけまいとして、昼も夜も働きながら、神の福音をあなたがたに宣べ伝えました」(1 テサ2:9)(2 テサ3:7 ~ 8 も参照)。パウロは、自分の働きが批判されないように、自らの手で糧を稼いだ。もちろんパウロは、フルタイムで奉仕をする主のしもべが信徒たちから経済的支援を受けることは、当然のことと考えていた。
(3)真の神への立ち帰り
「私たちがどのようにあなたがたに受け入れられたか、また、あなたがたがどのように偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕えるようになり、また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、それらのことは他の人々が言い広めているのです」(1 テサ1:9 ~ 10)。テサロニケの信者たちは、誠実に真の神に立ち帰った。「やがて来る御怒り」とは、患難期のことである(黙6 ~ 19 章)。信者は、患難期から救い出される。この希望があったので、彼らは患難の中でも忍耐と確信を失うことがなかった。
上記3 つのキーワードを心に留めよう。①聖霊による確信、②誠実な歩み、③真の神への立ち帰りから来る希望、この3 つがあれば、試練を乗り越えることができる。
きょうの祈り
天の父なる神さま。聖霊による確信、誠実な歩み、真の神への立ち帰りから来る希望は、試練を乗り越える力です。きょうも導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
創世記 5~6、マルコの福音書 3
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