2 パウロはいつもしているように、会堂に入って行って、三つの安息日にわたり、聖書に基づいて彼らと論じた。
3 そして、キリストは苦しみを受け、死者の中からよみがえらなければならないことを説明し、また論証して、「私があなたがたに伝えているこのイエスこそ、キリストなのです」と言った。
4 彼らのうちの幾人かはよくわかって、パウロとシラスに従った。またほかに、神を敬うギリシヤ人が大ぜいおり、貴婦人たちも少なくなかった。
「パウロはいつもしているように、会堂に入って行って、三つの安息日にわたり、聖書に基づいて彼らと論じた」。(1)パウロはすぐに会堂に行った。これは、パウロの伝道戦略であった。先ずユダヤ人に、次に異邦人にというのが、彼がどの町でも採用した方法である。(2)使徒13:14 ~ 15 にピシデヤのアンテオケでの出来事が記されているが、これが基本パターンである。「しかし彼らは、ペルガから進んでピシデヤのアンテオケに行き、安息日に会堂に入って席に着いた。・・・『兄弟たち。あなたがたのうちどなたか、この人たちのために奨励のことばがあったら、どうぞお話しください』」。これはピシデヤのアンテオケでの話だが、テサロニケでも、パウロは巡回ラビとして語ることが許された。(3)パウロは、3 週間にわたりユダヤ人伝道を行った。テサロニケでの滞在期間は短かったが、ユダヤ人伝道は3 週間以上続いた。それ以降は、異邦人伝道を行ったのであろう。(4)パウロは、聖書を基に論じた。ヘブル語聖書の中のメシア預言を解説し、ユダヤ人たちと対話した。パウロの伝道の鍵は、旧約聖書の解説によってイエスがメシアであることを証明することであった。
「そして、キリストは苦しみを受け、死者の中からよみがえらなければならないことを説明し、また論証して、『私があなたがたに伝えているこのイエスこそ、キリストなのです』と言った」。パウロが説明し、論証した内容は、以下の3 点である。①キリストは苦しみを受け、②死者の中からよみがえらなければならない。③私が伝えているイエスこそ、キリストである。
「彼らのうちの幾人かはよくわかって、パウロとシラスに従った。またほかに、神を敬うギリシヤ人が大ぜいおり、貴婦人たちも少なくなかった」。(1)パウロのメッセージを信じたのは、少数であった。ユダヤ人のうちの幾人かは信じ、パウロとシラスに従った。その中には、ヤソン、アリスタルコ、セクンドも含まれていた(使20:4 参照)。(2)異邦人で信じる人が大ぜい起こされた。①神を敬うギリシア人が大ぜい信じた。②貴族階級の婦人たちも、相当数、信じた。彼女たちは、ユダヤ教に関心を抱いていた人たちである。
偶像礼拝の背景を持っていた人たちが救われたのは、力と聖霊と強い確信による。「なぜなら、私たちの福音があなたがたに伝えられたのは、ことばだけによったのではなく、力と聖霊と強い確信とによったからです」(1 テサ1:5a)
きょうの祈り
父なる神よ。今も福音は、ことば、聖霊の力、強い確信によって伝えられます。どうか私を福音の使者として用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
創世記 1~2、マルコの福音書 1
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