27 そのころ、預言者たちがエルサレムからアンテオケに下って来た。
28 その中のひとりでアガボという人が立って、世界中に大ききんが起こると御霊によって預言したが、はたしてそれがクラウデオの治世に起こった。
29 そこで、弟子たちは、それぞれの力に応じて、ユダヤに住んでいる兄弟たちに救援の物を送ることに決めた。
30 彼らはそれを実行して、バルナバとサウロの手によって長老たちに送った。
先に進む前に、預言者の役割について復習してみよう。先ずは、旧約聖書の預言者たちについて。(1)預言者には2 つの役割があった。①「預言者」とは、神から受けたことばを民に語る人である。彼らは、現在の政治状況、霊的状況について、神のことばを民に伝えた。②「先見者(seers)」と呼ばれることもあったが、この場合は、将来を見る賜物に強調点がある(将来の希望を語る)。(2)真の預言者である「しるし」は、預言した内容が100 パーセント成就することである。(3)多くの預言者が起こされた。①アブラハム、②ヤコブとヨセフ(ともに夢を見た)、③モーセ、④ヨシュアとそれに続く士師たち、⑤サムエル、⑥ダビデ、⑦エリヤとエリシャ、⑧預言書を書いた預言者たち(前8 世紀以降)。
(1)新約聖書でも、預言者たちが登場する。①バプテスマのヨハネ(厳密に言えば、彼は旧約時代の預言者である)。②主イエス(預言者、祭司、王)。③アガボ。④アンテオケ教会の指導者たち。⑤ユダとシラス(使15:32)。⑥ピリポの4 人の娘たち(使21:9)。⑦黙示録11 章に預言されている2 人の預言者。
「あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です。この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、・・・」(エペ2:20 ~ 22)
「こうして、キリストご自身が、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、ある人を牧師また教師として、お立てになったのです」(エペ4:11)
(1)預言の賜物は、キリストが教会に与えた。①使徒と預言者は、教会の土台である。②使徒と預言者の役割は一時的なものである。③一度据えられた土台は、再度据え直すことはできない。④使徒と預言者の役割は、新約聖書が完成するまでの間のギャップを埋めることにあった。(2)今も預言者が存在すると言うなら、次の質問に答える必要がある。①神は今も教会の土台作りをしておられるのだろうか。②新約聖書が完成した今、なぜ預言者が必要なのだろうか。(3)預言者を自称する人が現れた場合、以下の点に注意しよう。①その人が語る預言は、100%成就しているだろうか。②その人が語る預言は、聖書の教えに合致しているだろうか。聖書を読まないで、自称使徒や自称預言者の言葉だけに従うことなどあり得ない。
きょうの祈り
天の父なる神さま。私たちが知るべきことは、すべて聖書に書かれています。どうか、聖書をより深く理解できるよう助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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ヨブ記28~30、ヘブル人への手紙4
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