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使徒の働き9:3 ~ 7

3 ところが、道を進んで行って、ダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼をめぐり照らした。

4 彼は地に倒れて、「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか」という声を聞いた。

5 彼が、「主よ。あなたはどなたですか」と言うと、お答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。

6 立ち上がって、町に入りなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです。」

7 同行していた人たちは、声は聞こえても、だれも見えないので、ものも言えずに立っていた。

地に倒れるサウロ

天からの光

「ところが、道を進んで行って、ダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼を巡り照らした。彼は地に倒れて、『サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか』という声を聞いた」。(1)エルサレムからダマスコまでは、約240キロの道のりである。馬に乗れば約6 日かかる。旅の5 日目か6 日目に、サウロとその一行はダマスコの近くまで来た。(2)その時、超自然的な出来事が起こった。「突然、天からの光が彼を巡り照らした」。後にパウロは、「太陽よりも明るい光」と言っている(使2613)。この光は、シャカイナグローリーである。これは、目が見えなくなるほどの強烈な光である。この時サウロは、復活のイエスに出会った。「地に倒れて」とは、落馬したという意味であろう。(3)彼は、「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか」という声を聞いた。これは、バット・コル(父なる神が発する短い言葉)である。2 度名前を呼ぶのは、本人の関心を呼び起こすためである。「なぜわたしを迫害するのか」というのは、神からの叱責しっせきである。自分は神に熱心に仕えていると考えていたサウロにとって、この言葉は衝撃的なものであった。

声の主

「彼が、『主よ。あなたはどなたですか』と言うと、お答えがあった。『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。立ち上がって、町に入りなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです』」。(1)パウロは、声の主が誰であるかを正確には知らなかった。天使か、天的存在か。それで彼は、「主よ。あなたはどなたですか」とたずねたのである。(2)「わたしは、あなたが迫害しているイエスである」という答えがあった。教会を迫害することは、イエスを迫害することである。これは、サウロにとって驚くべき発見である。(3)さらに、立ち上がって、町に入れば、次に為すべきことが告げられるとの声があった。(4)同行していた人たちは、光を見たし、声も聞いた。しかし、復活のイエスは見なかった。また、声が伝えている意味も理解できなかった。
後にパウロはこう書いている。「そして、最後に、月足らずで生まれた者と同様な私にも、現れてくださいました」(1 コリ15:8)。復活のイエスとの出会いがパウロを変えた。これは、キリスト教の歴史を変えるほどの重要な出来事であった。主イエスとの出会いは、私たちの人生をも変えた。キリストにあって与えられている祝福のゆえに、神に感謝しよう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。御子イエスにあって与えられた数々の祝福を感謝します。きょうも喜びをもって歩みます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ホセア書4~5、詩篇83~84