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使徒の働き8:5 ~ 8

5 ピリポはサマリヤの町に下って行き、人々にキリストを宣べ伝えた。

6 群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、みなそろって、彼の語ることに耳をかたむけた。

7 けがれた霊につかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫んで出て行くし、多くの中風ちゅうぶの者や足のなえた者は直ったからである。

8 それでその町に大きな喜びが起こった。

サマリヤ人伝道(2)

ピリポの伝道

「ピリポはサマリヤの町に下って行き、人々にキリストを宣べ伝えた」。(1)このピリポは、使徒ピリポではなく、7 人の世話役の1 人である(使6:5)。世話役のリストでは、ステパノに続いて2 番目にその名が出て来る。彼はヘレニストのユダヤ人である。それゆえ、ヘブライストのユダヤ人よりも開放的である。ステパノ同様、彼にも伝道者の賜物たまものが与えられていた。彼は、使徒たちの近くにおり、使徒たちから権威を委譲いじょうされていた。「この人たちを使徒たちの前に立たせた。そこで使徒たちは祈って、手を彼らの上に置いた」(使6:6)。(2)「サマリヤの町に下って行き、」とある。エルサレムからサマリヤまでは、地形的に下りである。サマリヤの町は、旧約聖書のサマリヤ(セバステ)ではない(当時はギリシャ人の町となっていた)これは、ネアポリス(シェケム)である。シェケムは、サマリヤ人の信仰の中心地になっていた。当時、ユダヤ人とサマリヤ人は敵対関係にあった。(3)「人々にキリストを宣べ伝えた」。ピリポのメッセージの中心は、キリストであった。キリストは、サマリヤの町ではすでに知られていた。

ピリポの行うしるし

「群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、みなそろって、彼の語ることに耳を傾けた。汚れた霊につかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫んで出て行くし、多くの中風の者や足のなえた者は直ったからである」。(1)ピリポの伝道には、超自然的な現象が伴った。しるしは、基本的には使徒たちの奉仕ほうしに伴う祝福だが、ステパノとピリポは、使徒たちから権威の委譲を受けていた。神は、しるしをもってピリポが語る内容を保証された。群衆は、ピリポが行うしるしには説得力があると感じた。奇跡はないという前提的真理に立っている人には、この箇所は信じがたいものであろう。しかし、神がおられるなら、超自然の現象は起こり得る。(2)しるしの内容は、以下のようなものであった。悪霊が出て行った。多くの中風の者や足のなえた者が直った。これは、使徒2:43 や使徒3:9 ~ 10 と同じパターンである。
「それでその町に大きな喜びが起こった」。福音は、人々に大きな喜びをもたらす(使2:4647 参照)。私たちの伝道にも、同じ喜びが伴う。神が私たちの伝道を大いに祝福し、豊かな実を結ばせてくださるように祈ろうではないか。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。福音は喜びです。一人でも多くの人にこの喜びを伝えることができるよう、聖霊によって導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エゼキエル書26~27、エペソ人への手紙3

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