23 また、杯を取り、感謝をささげて後、彼らに与えられた。彼らはみなその杯から飲んだ。
24 イエスは彼らに言われた。「これはわたしの契約の血です。多くの人のために流されるものです。
25 まことに、あなたがたに告げます。神の国で新しく飲むその日までは、わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません。」
最後の晩餐とは、過越の食事です。この食事の順序を理解しておくことは非常に重要です。(1)第一の杯(感謝の杯)が配られました。(2)イエスは、弟子たちの足を洗われました。(3)第二の杯(裁きの杯)が配られました。(4)パセリを塩水に浸して食べました。(5)種なしパンが配られました。これは、イエスのからだを象徴しています。(6)次に、「ハロセット」と呼ばれる食物が配られます。これは、りんご、ナッツ、蜂蜜、シナモン、ワインなどを混ぜて作られたもので、見かけは泥をこねたようです。エジプト時代に、レンガを作らされていたことを思い出すためのものです。家の主人が、ハロセットをパンの上に取って、それを客に配るのが当時の習慣です。ヨハネの福音書13:26で、イエスはパン切れをイスカリオテのユダに与えておられますが、これはハロセットを載せたパンです。この時点で、ユダは席を離れます。(7)その後に、メインコースが出されます。(8)メインコースの後、第三の杯(贖いの杯)が配られます。きょうの箇所でイエスが配っておられるのは、この「贖いの杯」です。
イエスは、「これはわたしの契約の血です。多くの人のために流されるものです」とお語りになりました。(1)イエスが十字架上で流される血潮は、罪の贖いのためのものであることが明らかになります。イエスが「贖いの杯」と呼ばれる第三の杯を契約のためにお用いになったのは、偶然ではありません。(2)この杯は、イエスの再臨を指し示すものともなっています。イエスは、「まことに、あなたがたに告げます。神の国で新しく飲むその日までは、わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません」とお語りになりました。「神の国」とは、メシヤ的王国(千年王国)のことです。これは、千年王国においてイエスが使徒たちとともに過越の祭りを祝われるという預言です。
聖餐式でパンとぶどう酒をいただくとき、私たちは罪が赦されたことと、主イエスが必ず再臨されることとを告白しているのです。イエスを信じた人は、父なる神との契約に入った人です。私たちの上に、神の守りがあることを感謝しましょう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。イエスが私の救い主、人生の主であることを信じ、告白します。御子イエスの血潮によって、私の罪は清められました。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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