弟子たちの目

イエスにさわってもらおう（手を置いて祈ってもらおう）として、大人たちが子供たちをイエスのもとに連れて来ました。それを見た弟子たちは、子供を連れて来た人々を叱りつけました。弟子たちがなぜそうしたのか、よくわかりません。恐らく、これ以上イエスを煩わせるべきではないと考えたのでしょう。あるいは、子供には、イエスの話はわからないという思いがあったのかもしれません。
この世は、弱い者、小さな者、貧しい者を見下し、評価しようとはしません。弟子たちも、この世の基準でものごとを判断していたのでしょう。この世の目からは、子供たちは奉仕の邪魔者にしか見えなかったのです。

イエスの目

（1）イエスは弟子たちの姿を見て、憤りを覚えておられます。不義に対する憤りは、愛の一形態であることを覚えましょう。（2）イエスは子供たちを自分のもとに招かれました。イエスは、この世が見下し、評価しようとはしない弱い者、小さな者、貧しい者を今も招いておられます。（3）イエスは、子供の持っている単純な信頼と、愛を受け取る能力を高く評価されました。子供には、大人にない霊性が与えられていることを思い出しましょう。（4）天の御国に入る条件は、たった一つ、子供のような信頼です。小さき者は、自分に力がないことを知っています。それゆえ、生きるためには信頼するしか方法がないのです。神は私たちに、そのような信頼を持つことを望んでおられます。
きょうの箇所から、教訓を学びましょう。子供たちに、神のことばを語り続けましょう。すぐに結果が出なくても、失望せずに語り続けましょう。それはやがて大きな実を結びます。また、神と取り引きするような信仰生活を悔い改めましょう。私たちは奴隷の子ではなく、神の子です。内住の御霊が、「アバ、父よ」という思いを私たちに与えていてくださいます。聖霊によって祈り、聖霊に導かれて光の子として歩みましょう。主イエスは今、あなたを招いておられます。