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マルコの福音書3:31~35

31 さて、イエスの母と兄弟たちが来て、外に立っていて、人をやり、イエスを呼ばせた。

32 大ぜいの人がイエスを囲んですわっていたが、「ご覧なさい。あなたのお母さんと兄弟たちが、外であなたをたずねています」と言った。

33 すると、イエスは彼らに答えて言われた。「わたしの母とはだれのことですか。また、兄弟たちとはだれのことですか。」

34 そして、自分の回りにすわっている人たちを見回して言われた。「ご覧なさい。わたしの母、わたしの兄弟たちです。

35 神のみこころを行う人はだれでも、わたしの兄弟、姉妹、また母なのです。」

神の国の家族

イエスを連れ戻そうとする家族

この時点では、イエスの家族はイエスがメシアとしての働きを始めていることを理解していませんでした。それで、うわさを聞いて、心配になって駆けつけて来たのです。家族が戸口にいることを聞いたイエスは、「わたしの母とはだれですか。また、わたしの兄弟たちとはだれですか」と尋ね、次に「天におられるわたしの父のみこころを行なう者はだれでも、わたしの兄弟、姉妹、また母なのです」と語られました。
上のことばから、イエスは家族関係を軽視されたと結論づけるなら、それは大きな誤解です。聖書は一貫して、家族関係の大切さ、特に両親を敬うことを教えています(出エジプト記2012、エペソ6:1参照)。では、イエスの真意はどこにあったのでしょうか。結論から言いますと、家族関係を大切にしながら、なおかつ、「第一のものを第一に」生きるということです。どんなに親しい家族であっても、神の働きを妨害することは許されません。私たちも、「第一のものを第一に」する勇気が与えられるように祈りましょう。

新しい家族観

当時、パリサイ人たちは血のつながりを重視し、アブラハムの子孫であればだれでも天国に入れると教えていました。(1)イエスはその考え方を否定されました。それが、「わたしの母とはだれですか」という問いかけとなって表われています。(2)さらにイエスは、霊的関係こそ人を神の家族の一員とするという真理を啓示されました。それが、「天におられるわたしの父のみこころを行なう者はだれでも、わたしの兄弟、姉妹、また母なのです」ということばの意味です。
人は、神が用意された方法によらなければ天国に入ることはできません。あなたには、天国に入れるという確信がありますか。それは血筋による確信ですか、あるいは、信仰による確信ですか。「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。この人々は、血によってではなく、肉の欲求や人の意欲によってでもなく、ただ、神によって生まれたのである」(ヨハネ1:1213)。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。信仰によって神の家族の一員とされたことを感謝します。一人でも多くの人が、神の家族に加えられますように、私をお用いください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ダニエル書1~2、詩篇119 ~ 120