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ヨシュア記10:16〜27

16 これらの五人の王たちは逃げて、マケダのほら穴に隠れた。

17 その後、マケダのほら穴に隠れている五人の王たちが見つかったという知らせがヨシュアに入った。

18 そこでヨシュアは言った。「ほら穴の口に大きな石をころがし、そのそばに人を置いて、彼らを見張りなさい。

19 しかしあなたがたはそこにとどまってはならない。敵のあとを追い、彼らのしんがりを攻撃しなさい。彼らの町に入らせてはならない。あなたがたの神、【主】が彼らをあなたがたの手に渡されたからだ。」

20 ヨシュアとイスラエル人は、非常に激しく打って、彼らを絶ち滅ぼし、ついに全滅させた。彼らのうちの生き残った者たちは、城壁のある町々に逃げ込んだ。

21 そこで民はみな無事にマケダの陣営のヨシュアのもとに引き揚げたが、イスラエル人に向かってののしる者はだれもなかった。

22 その後、ヨシュアは言った。「ほら穴の口を開いて、ほら穴からあの五人の王たちを私のもとに引き出して来なさい。」

23 彼らはそのとおりにして、ほら穴からあの五人の王たち、エルサレムの王、ヘブロンの王、ヤルムテの王、ラキシュの王、エグロンの王を彼のもとに引き出して来た。

24 彼らがその王たちをヨシュアのもとに引き出して来たとき、ヨシュアはイスラエルのすべての人々を呼び寄せ、自分といっしょに行った戦士たちを率いた人たちに言った。「近寄って、この王たちの首に足をかけなさい。」そこで彼らは近寄り、その王たちの首に足をかけた。

25 ヨシュアは彼らに言った。「恐れてはならない。おののいてはならない。強くあれ。雄々しくあれ。あなたがたの戦うすべての敵は、【主】がこのようにされる。」

26 このようにして後、ヨシュアは彼らを打って死なせ、彼らを五本の木にかけ、夕方まで木にかけておいた。

27 日の入るころになって、ヨシュアは彼らを木から降ろすように命じ、彼らが隠れていたほら穴の中に投げ込み、ほら穴の口に大きな石を置かせた。今日もそうである。

5人の王の裁き

ほら穴に隠れた5人の王

旧約聖書には、一度出てきた内容をより詳細に説明するために、同じような記述がくり返される場合があります。これが、「再記述の法則」と呼ばれるものです。このことがわかっていると、聖書のある箇所は容易に理解できるようになります。さて、そういう前提で101627を読むと、この箇所が10:7〜15までの内容の再記述であることがわかります。
(1)5人の王は逃げて、マケダのほら穴に隠れました。(2)イスラエル兵たちは、そのほら穴の入り口に大きな石を置き、王たちを閉じ込めてから、逃亡する敵軍を追いかけ、撃破します。(3)その後、ほら穴に戻り、5人の王たちを処罰します。ヨシュアは指揮官たちに命じ、王たちの首を足で踏みつけさせています。この行為は、敵を屈服させたことを公に宣言するもので、当時の習慣でした。(4)5人の王たちは殺され、その死体は木にかけて夕方まで放置されました。かくして、エモリ人を罪の中に迷い込ませていた首謀者たちが白日の下で裁きを受けました。つまり、これによって神の正義が成就したということです。(5)特筆すべきは、イスラエル人に対して敵意を示す者が一人もいなかったということです。同様の現象が、出エジプト記11:7でも起こっています。「しかしイスラエル人に対しては、人から家畜に至るまで、犬も、うなりはしないでしょう。これは、主がエジプト人とイスラエル人を区別されるのを、あなたがたが知るためです」

私たちへの教訓

南部連合の5王に対する完全な勝利は、キリストの最終的な勝利を予表しています。詩篇110:1には、「主は、私の主に仰せられる。『わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは、わたしの右の座に着いていよ』」とあります。これは、父なる神が、子なる神に語った預言です。私たちクリスチャンは、キリストとともに最終的な勝利を味わう者たちです。神の正義は必ず成就することを信じ、きょうもこの世に出て行きましょう。局部的な勝利に満足してはなりません。圧倒的な勝利を求めて、どこまでも主とともに前進すべきです。最近、自分の幻が小さくなっていなかったか、自己吟味をしてみましょう。

きょうの祈り

義なる神よ。あなたの正義は必ず実現します。どうか私を、キリストとともに最終的な勝利を味わう者としてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書24~25、ローマ人への手紙10