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ヨシュア記10:12〜15

12 【主】がエモリ人をイスラエル人の前に渡したその日、ヨシュアは【主】に語り、イスラエルの見ている前で言った。「日よ。ギブオンの上で動くな。月よ。アヤロンの谷で。」

13 民がその敵に復讐するまで、日は動かず、月はとどまった。これは、ヤシャルの書にしるされているではないか。こうして、日は天のまなかにとどまって、まる一日ほど出て来ることを急がなかった。

14 【主】が人の声を聞き入れたこのような日は、先にもあとにもなかった。【主】がイスラエルのために戦ったからである。

15 ヨシュアは、全イスラエルを率いてギルガルの陣営に引き揚げた。

長くなった日の奇跡

ヨシュアの祈り

エモリ人を追っていたヨシュアは、勝利を確実なものにするために、日没が時間どおりに来ないように祈りました。「日よ。ギブオンの上で動くな。月よ。アヤロンの谷で」。ヨシュアのこの願いは聞き届けられました。13節には、「こうして、日は天のまなかにとどまって、まる一日ほど出て来ることを急がなかった」とあります。また、14節には、「主が人の声を聞き入れたこのような日は、先にもあとにもなかった」ともあります。とにかく、人類の歴史上初めての大いなる奇跡が起こったのです。その結果、ヨシュアは南部5王連合軍を、完膚かんぷなきまでに打ち負かしました。

奇跡の内容

では、その奇跡は具体的にはどのようにして起こったのでしょうか。代表的な説明として、以下の三つがあります。(1)「動かず」(13節)と訳された言葉は、ヘブル語ではダーマムである。これは、「沈黙する」とか「働きをやめる」という意味である。つまり、太陽の光が何かによって遮られたということである。雹は太陽の光を遮ったので、天からの雹がヨシュアの祈りに対する答である。(2)地球の自転そのものが緩やかになり、通常24時間かかるところが48時間になったのである。(3)これは、宇宙全体を巻き込んだ奇跡ではなく、地域的なものである。何らかの理由で、太陽の光が通常の倍の時間降り注いだのである。
上記(1)の説明は、奇跡を合理的に説明しようとする意図から出たもので、聖書本文の意図から、はずれていると思います。(2)と(3)の説明は、ともに聖書を真剣に受け止めようとする人々から支持されています。このような奇跡は、有限な人間の頭脳では到底説明し尽くすことのできないものです。私たちは、主に不可能なことはないという確信に基づいてこの奇跡を受け入れ、やがてすべてのことが明らかになる日が来ることを楽しみに待つべきでしょう。もう一つ補足しておきます。太陽と月とは、エモリ人たちが礼拝していた偶像神でした。ということは、この奇跡は、ヨシュアの神はエモリ人たちの神々を支配しておられるお方であることを宣言したものであるということになります。今、大いなる神を礼拝しましょう。

きょうの祈り

創造主よ。あなたは地上のすべての神々に勝って偉大なお方です。日本中で、あなたの御名がほめたたえられますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書22~23、ローマ人への手紙9