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ヨシュア記7:17〜26

17 ユダの氏族を進み出させると、ゼラフ人の氏族が取られた。ゼラフ人の氏族を男ひとりひとり進み出させると、ザブディが取られた。

18 ザブディの家族を男ひとりひとり進み出させると、ユダの部族のゼラフの子ザブディの子カルミの子のアカンが取られた。

19 そこで、ヨシュアはアカンに言った。「わが子よ。イスラエルの神、【主】に栄光を帰し、主に告白しなさい。あなたが何をしたのか私に告げなさい。私に隠してはいけない。」

20 アカンはヨシュアに答えて言った。「ほんとうに、私はイスラエルの神、【主】に対して罪を犯しました。私は次のようなことをいたしました。

21 私は、分捕り物の中に、シヌアルの美しい外套一枚と、銀二百シェケルと、目方五十シェケルの金の延べ棒一本があるのを見て、欲しくなり、それらを取りました。それらは今、私の天幕の中の地に隠してあり、銀はその下にあります。」

22 そこで、ヨシュアが使いたちを遣わした。彼らは天幕に走って行った。そして、見よ、それらが彼の天幕に隠してあって、銀はその下にあった。

23 彼らは、それらを天幕の中から取り出して、ヨシュアと全イスラエル人のところに持って来た。彼らは、それらを【主】の前に置いた。

24 ヨシュアは全イスラエルとともに、ゼラフの子アカンと、銀や、外套、金の延べ棒、および彼の息子、娘、牛、ろば、羊、天幕、それに、彼の所有物全部を取って、アコルの谷へ連れて行った。

25 そこでヨシュアは言った。「なぜあなたは私たちにわざわいをもたらしたのか。【主】は、きょう、あなたにわざわいをもたらされる。」全イスラエルは彼を石で打ち殺し、彼らのものを火で焼き、それらに石を投げつけた。

26 こうして彼らは、アカンの上に、大きな、石くれの山を積み上げた。今日もそのままである。そこで、【主】は燃える怒りをやめられた。そういうわけで、その所の名は、アコルの谷と呼ばれた。今日もそうである。

アカンの処刑

取り出されるアカン

まずユダ部族がくじで取り分けられ、次に、ユダ部族の中のゼラフ人の氏族が取られました。さらに、ゼラフ人の氏族の中からザブディが取られました。ザブディの家族の男をひとりひとり進み出させた結果、カルミの子のアカンが取られました。罪人は、自分の罪を隠しおおせると思っているかもしれませんが、それは愚かな考えです。神は、人の罪を明るみに出すことのできるお方です。「くじは、ひざに投げられるが、そのすべての決定は、主から来る」(箴言1633)。
ヨシュアはアカンに、「わが子よ。イスラエルの神、主に栄光を帰し、主に告白しなさい」と語っています。「主に栄光を帰す」とは、真実を語るということを意味する定型句です(ヨハネ9:24参照)。ユダヤ教の経典タルムードの説明では、アカンは罪を告白した結果、死後の祝福(パラダイスでの場所)を得たとされています。

アカンの告白

アカンは罪の告白をしました。彼は、聖絶のものの中から、シヌアルの美しい外套1枚、銀200シェケル、50シェケルの金の延べ棒1本を取っていました。ちなみに、シヌアルというのはニムロデの王国があった地方で、バベルの塔の事件が起こった場所です(創世記101011:2参照)。(1)アカンは、信仰の目ではなく貪欲な目でそれらの品物を見たのです。(2)次に、欲しくなったのです。(3)そして、取ったのです。(4)それらは今、彼の天幕に隠されています。アカンが罪を犯したステップは、人が罪を犯す際の一般的なステップです。取る前は魅力的に見えた品物も、手に入れてみると重荷となります。彼はそれを利用することもなく、自分の天幕の中に隠していたのです。
アカンだけでなく、彼の持ち物、そして息子や娘までもがすべて抹殺されました。かくして、アカンの名は完全に地上から絶えたのです。全イスラエルは彼を石で撃ち殺し、彼の所有物を火で焼き、それらの上に石を積み上げて石塚を作りました。これが、一般的な罪人の墓の形態です。アカンが罪に引き込まれたステップから教訓を学びましょう。もし隠された罪があるなら、神の前に告白し、ただちに赦しをいただきましょう。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。貪欲な目ではなく、信仰の目によってすべてのものごとを見ることができますように、私をお助けください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書4~5、箴言25