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ローマ人への手紙9:1 〜 5

1 私はキリストにあって真実を言い、偽りを言いません。次のことは、私の良心も、聖霊によってあかししています。

2 私には大きな悲しみがあり、私の心には絶えず痛みがあります。

3 もしできることなら、私の同胞、肉による同国人のために、この私がキリストから引き離されて、のろわれた者となることさえ願いたいのです。

4 彼らはイスラエル人です。子とされることも、栄光も、契約も、律法を与えられることも、礼拝も、約束も彼らのものです。

5 父祖たちも彼らのものです。またキリストも、人としては彼らから出られたのです。このキリストは万物の上にあり、とこしえにほめたたえられる神です。アーメン。

イスラエル人の7つの特権(2)

ローマ9:4 〜5

「彼らはイスラエル人です。子とされることも、栄光も、契約も、律法を与えられることも、礼拝も、約束も彼らのものです。父祖たちも彼らのものです。またキリストも、人としては彼らから出られたのです。このキリストは万物の上にあり、とこしえにほめたたえられる神です。アーメン」。きょうは、特権の3から7を見てみます。
特権3:契約(複数形)。(1)神がイスラエルと結んだ無条件契約は、4つあります。 アブラハム契約、 土地の契約、 ダビデ契約、 新しい契約がそれです。(2)無条件という意味は、「これらの契約は、イスラエルの不信実によって破棄されるものではない」ということです。つまり、今も有効なのです。
特権4:律法を与えられること。(1)シナイ契約によって、イスラエル人にはモーセの律法が与えられました(出191620:1)。(2)これは条件付き契約です。モーセの律法は、神の民に生活の指針を与えました。キリストの十字架によって、その要求は満たされましたので、今は廃棄はいきされました。
特権5:礼拝。(1)この言葉は、「神への奉仕」とも訳せます。ギリシア語で「ラトレイア」です。神への最大の奉仕は、礼拝です。(2)礼拝に関する規定は、レビ記に記されています。 祭司職、 幕屋、 いけにえのささげ物などの規定は、すべてイスラエル人のものです。
特権6:約束(複数形)。(1)イスラエル人には種々の約束が与えられています。(1)メシア預言は、その中心にあります。 初臨、 再臨の約束があります。(2)メシア的王国の預言もまた重要な約束です。これは、人類一般に対する約束でもありますが、特に、イスラエル人に対する約束という側面が強いものです。
特権7:先祖たち(族長たち)。(1)「【主】は、ただあなたの先祖たちを恋いしたって、彼らを愛された。そのため彼らの後の子孫、あなたがたを、すべての国々の民のうちから選ばれた。今日あるとおりである」(申1015)。先祖たちとは、アブラハム、イサク、ヤコブのことです。(2)キリストもまた、人間としては族長たちから出ました。つまり、ユダヤ人だということです。
前回も書きましたが、いかに多くの特権が与えられていても、信仰がないなら救われません。イスラエルは特権の上にあぐらをかき、謙遜けんそんに歩むことを忘れました。彼らの失敗から教訓を学ぼうではありませんか。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。異邦人である私たちが、イスラエルに対して傲慢になることがありませんように、助けてください。謙遜を学ばせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

出エジブト記 5~6、箴言 4