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出エジプト記40:1 〜 15

1 【主】はモーセに告げて仰せられた。

2 「第一の月の一日に、あなたは会見の天幕である幕屋を建てなければならない。

3 その中にあかしの箱を置き、垂れ幕で箱の前を仕切り、

4 机を入れ、その備品を並べ、燭台を入れ、そのともしび皿を上げる。

5 あなたは香のための金の壇をあかしの箱の前に置き、垂れ幕を幕屋の入口に掛ける。

6 会見の天幕である幕屋の入口の前に、全焼のいけにえの祭壇を据え、

7 会見の天幕と祭壇との間に洗盤を据えて、これに水を入れる。

8 回りに庭を設け、庭の門に垂れ幕を掛ける。

9 あなたは、そそぎの油を取って、幕屋とその中のすべてのものにそそぎ、それと、そのすべての用具とを聖別する。それは聖なるものとなる。

10 あなたは全焼のいけにえの祭壇と、そのすべての用具に油をそそぎ、その祭壇を聖別する。祭壇は最も聖なるものとなる。

11 洗盤とその台とに油をそそいで、これを聖別する。

12 アロンとその子らを会見の天幕の入口に近づかせ、水で彼らを洗い、

13 アロンに聖なる装束を着けさせ、彼に油をそそぎ彼を聖別する。彼は祭司としてわたしに仕える。

14 彼の子らを近づかせ、これに長服を着せなければならない。

15 あなたは、彼らの父に油をそそいだように、彼らにも油をそそぐ。彼らは祭司としてわたしに仕える。彼らが油をそそがれることは、彼らの代々にわたる永遠の祭司職のためである。」

幕屋奉献

第一の月の一日

前回の箇所では、【主】の知恵に満たされた工人たちが、幕屋とその器具を完成させ、モーセがそれを点検した。いよいよ実際に幕屋を組み立て、【主】に奉献する時が来た。【主】はモーセに、第一の月の一日に幕屋を建設するようにと命じた。(1)エジプトを出てから1 年、シナイ山麓に到着してから9 カ月が経過したことになる(出19:1 参照)。その間、モーセは2 度にわたってシナイ山で40 日を過ごした。これらの情報を総合すると、イスラエルの民は、半年弱で幕屋の部品をすべて完成させたことになる。驚くほどのスピードである。(2)これほど短期間に仕事が終わった理由として、3 つのことが考えられる。明確な幻があったこと。その幻とは、モーセが山で【主】から受けた設計図(幕屋の型)である。イスラエルの民は、その型に従って幕屋を作った。民の献身があったこと。イスラエルの民は、幕屋建設のために財と時間を捧げた。【主】の幻に捕えられた民は、献身する民となる。聖霊の助けがあったこと。聖霊は、工人たちに知恵と力を与えた。【主】の計画を実行するためには、幻、献身、聖霊という3 つの要因が必要である。自分に欠けているものは何か、黙想してみよう。

幕屋の組み立て

幕屋の組み立てそのものには、さほどの時間はかからなかったと思われる。(1)幕屋自体の広さは、東西13.4m、南北4.5m である。それを取り巻く内庭の広さは、東西44.5m、南北22.3m である。(2)幕屋の器具の配置に関して、主からの命令が下った。至聖所の中には契約の箱が設置された。至聖所と聖所を分かつ幕の真正面に香の壇、その北に机、南に燭台が置かれた。中庭には、いけにえの祭壇と洗盤が設置された。(3)幕屋の部品はすべて、油を注いで聖別しなければならない。さらに、祭司であるアロンと子らも聖別される。この聖別によって、アロンの家系は「代々にわたる永遠の祭司職」とされた。つまり、モーセの律法が機能している間は、アロンの家系が祭司職を務めるということである。新約時代は、「律法の時代」ではなく、「恵みの時代」である。従って、アロンの家系の祭司職の役割は終わった。恵みの時代においては、主イエスが私たちの大祭司である。今、イエス・キリストを通して、神の栄光の御座に近づこう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。今私は、幻、献身、聖霊という3 つの祝福を心から願い求めます。あなたの御業のために、私をお用いください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エゼキエル書40~41、ピリピ人への手紙1