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出エジプト記39:1 〜 31

1 彼らは、青色、紫色、緋色の撚り糸で、聖所で仕えるための式服を作った。また、【主】がモーセに命じられたとおりに、アロンの聖なる装束しょうぞくを作った。

2 彼はまた、金色、青色、紫色、緋色の撚り糸と、撚り糸で織った亜麻布で、エポデを作った。

3 彼らは金の板を打ち延ばし、巧みなわざで青色、紫色、緋色の撚り糸に撚り込み、亜麻布に織り込むために、これを切って糸とした。

4 彼らは、エポデにつける肩当てを作った。それぞれ、エポデの両端につけられた。

5 エポデの上で結ぶあや織りの帯は、エポデと同じ材料で、【主】がモーセに命じられたとおり、金色、青色、紫色、緋色の撚り糸、撚り糸で織った亜麻布で、エポデと同様に作った。

6 彼らは、しまめのうを、金のわくにはめ込み、これに印を彫るようにして、イスラエルの子らの名を彫った。

7 彼らはそれをエポデの肩当てにつけ、【主】がモーセに命じられたとおりに、イスラエルの子らの記念の石とした。

8 彼はまた、胸当てを巧みな細工で、エポデの細工と同じように、金色や青色、紫色、緋色の撚り糸、撚り糸で織った亜麻布で作った。

9 四角形で二重にし、その胸当てを作った。長さ一あたり、幅一あたりで、二重であった。

10 それに、四列の宝石をはめ込んだ。第一列は赤めのう、トパーズ、エメラルド。

11 第二列はトルコ玉、サファイヤ、ダイヤモンド。

12 第三列はヒヤシンス石、めのう、紫水晶。

13 第四列は緑柱石りょくちゅうせき、しまめのう、碧玉へきぎょく。これらを金のわくに入れてはめ込んだ。

14 これらの宝石は、イスラエルの子らの名によるもので、彼らの名にしたがい、十二個で、十二の部族のために印の彫り物が、一つの名につき一つずつあった。

15 ついで、編んで撚った純金のくさりを、胸当ての上に作った。

16 彼らは金のわく二個と金の環を二個作り、二個の環を胸当ての両端につけた。

17 そして彼らは、二筋の金のひもを胸当ての両端の二個の環につけた。

18 その二筋のひもの他の端を、先の二つのわくにつけ、エポデの肩当てに外側に向くようにつけた。

19 ほかに、二個の金の環を作り、これを胸当ての両端、すなわち、エポデの前に来る胸当ての内側の縁につけた。

20 ほかに、二個の金の環を作り、エポデの二つの肩当ての下端の外側に、すなわち、エポデのあや織りの帯の上部の継ぎ目に接した面の上につけた。

21 胸当ては青ひもで、その環のところをエポデの環に結びつけ、エポデのあや織りの帯の上にあるようにし、胸当てがエポデからずり落ちないようにした。【主】がモーセに命じられたとおりである。

22 また、エポデの下に着る青服を青色の撚り糸だけで織って作った。

23 青服の口は、その真ん中にあって、よろいのえりのようで、その口の周囲には縁をつけて、ほころびないようにした。

24 青服のすその上に、青色、紫色、緋色の撚り糸で、撚ったざくろを作った。

25 また彼らは、純金の鈴を作り、その鈴を青服のすそ回りの、ざくろとざくろとの間につけた。

26 【主】がモーセに命じられたとおりに、仕えるための青服のすそ回りには、鈴にざくろ、鈴にざくろがあった。

27 彼らは、アロンとその子らのために、織った亜麻布で長服と、

28 亜麻布でかぶり物と、亜麻布で美しいターバンと、撚り糸で織った亜麻布でももひきを作った。

29 撚り糸で織った亜麻布や青色、紫色、緋色の撚り糸で、刺繍してできた飾り帯を作った。【主】がモーセに命じられたとおりである。

30 ついで、聖別の記章の札を純金で作り、その上に印を彫るように、「【主】の聖なるもの」という文字を書きつけた。

31 これに青ひもをつけ、それをかぶり物の回りに上から結びつけた。【主】がモーセに命じられたとおりである。

祭司の衣装

エポデと胸当て(出28:6 〜28 の成就)

この箇所でも、命令と成就の関係が見られる。出エジプト28:6 〜28 で与えられた命令が、この箇所で成就している。(1)エポデは、祭司が身につけるチョッキのようなものである。大祭司が着用するエポデには、2 つの肩当てと帯が付いていた。肩当てには、金の枠にはめた2 個のしまめのうがつき、そこにイスラエルの12 部族の名が刻まれた。(2)大祭司は、このエポデを着て至聖所に入り、【主】の臨在の前に出た。この姿は、大祭司がイスラエルの民を代表していることを象徴している。イスラエルの12 部族は、神の御前で覚えられたのである。(3)私たちの大祭司である主イエスもまた、天の至聖所で私たちのためにとりなしをしていてくださる。このことを思い起こし、新しい力と希望をいただこうではないか。
エポデの上に付けるのが胸当てである。(1)胸当ての上には、12 の宝石がはめ込まれた。これもまた、大祭司がイスラエルの12 部族の代表として【主】の前に出ていることを象徴している。(2)この胸当ては、「さばきの胸当て」とも呼ばれている。その理由は、祭司が神の御心を伺う時に用いる「ウリムとトンミム」と呼ばれる石が、そこに入れられていたからである。

青服、純金の札、かぶり物など(出28:31 〜42 の成就)

聖なる【主】に近づくために必要とされるものが、次々に作られた。(1)青服。これはエポデの下に着る長服である。1 枚の布でできた筒状の長服で、頭を入れる穴だけが開いていた。主イエスの上着も、上から下まで縫目のない長服であった。(2)ざくろが青服の裾に付けられた。これは、風が吹いても長服の裾がめくれないようにするためのものである。(3)鈴は、大祭司が至聖所で聖なる務めを果たしていることを、音によって外部の人に知らせるためのものである。(4)純金の札とかぶり物。純金の札には、「【主】への聖なるもの」という文字が彫られ、それがかぶり物に付けられた。大祭司がイスラエルの民を代表してささげる物は、すべて聖でなければならない。(5)長衣の下に着る下着(チュニック)と頭にかぶるターバン。
大祭司は、神とイスラエルの民の間に立って、仲介者としての役割を果たした。民の祈りは、大祭司を通して神に届けられた。新約時代にあっては、主イエスが私たちの大祭司である。私たちが主イエスを通して祈る祈りは、父なる神に届いている。このことによって平安を得ようではないか。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。主イエスは私たちの大祭司です。私たちの祈りと願いが御前に届いていることを確信し、感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エゼキエル書36~37、エペソ人への手紙5