10 あなたが、雄牛を会見の天幕の前に近づけたなら、アロンとその子らがその雄牛の頭に手を置く。
11 あなたは、会見の天幕の入口で、【主】の前に、その雄牛をほふり、
12 その雄牛の血を取り、あなたの指でこれを祭壇の角につける。その血はみな祭壇の土台に注がなければならない。
13 その内臓をおおうすべての脂肪、肝臓の小葉、二つの腎臓と、その上の脂肪を取り、これらを祭壇の上で焼いて煙にする。
14 ただし、その雄牛の肉と皮と汚物とは、宿営の外で火で焼かなければならない。これは罪のためのいけにえである。
この箇所から、順次、用意された動物がほふられて行く。最初は雄牛のいけにえであるが、これは「罪のためのいけにえ」である。
(1)アロンとその子らは、雄牛の頭に手を置く。「あなたが、雄牛を会見の天幕の前に近づけたなら、アロンとその子らがその雄牛の頭に手を置く」。これは、「罪の転嫁」を象徴する行為である。つまり、大祭司アロンとその子らの罪が、雄牛の上に転嫁されているのである。転嫁は、罪の赦しを考える際に重要な概念である。(2)次に、この雄牛を屠る。「あなたは、会見の天幕の入口で、【主】の前に、その雄牛をほふり、 その雄牛の血を取り、あなたの指でこれを祭壇の角につける。その血はみな祭壇の土台に注がなければならない」。屠られた雄牛の血を取り、指で祭壇の角に付ける。祭壇の角とは、祭壇の四隅に出ている突起物である。これで祭壇の清めが終わった。次に、残りの血を祭壇の土台に注ぐ。(3)雄牛の内臓の脂肪は焼いて煙にする。「その内臓をおおうすべての脂肪、肝臓の小葉、二つの腎臓と、その上の脂肪を取り、これらを祭壇の上で焼いて煙にする」。脂肪は最良の部位とされていた。脂肪は神に捧げる部位で、最高のものを神に捧げる。(4)「ただし、その雄牛の肉と皮と汚物とは、宿営の外で火で焼かなければならない」。肉と皮と汚物は、宿営の外で焼かれた。肉と皮と汚物は、汚れたものの象徴である。また、「これは、罪のためのいけにえである」とは、アロンとその子らの罪を贖うためのいけにえであるという意味である。大祭司と祭司もまた、罪の贖いを必要としていた。
パウロは、キリストの犠牲についてこう書いている。「神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。それは、私たちが、この方にあって、神の義となるためです」(2 コリ5:21)。この聖句が教えていることは、私たちの罪が「罪を知らない方(キリスト)」に転嫁されたということである。その結果、私たちの罪が取り除かれ、父なる神との和解が成立した。この祝福を自分のものとするためには、キリストを自らの救い主として受け入れ、この方に対する信頼を表明する必要がある。今、信仰によって罪の赦しを受けていることに感謝すると同時に、まだ救われていない人たちに、神の愛を伝えよう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。キリストにあってあなたとの和解ができていることを感謝します。どうか私を、あなたの愛の配達人として用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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