1 あなたは、彼らを祭司としてわたしに仕えるように聖別するため、次のことを彼らにしなければならない。すなわち、若い雄牛一頭、傷のない雄羊二頭を取れ。
2 種を入れないパンと、油を混ぜた種を入れない輪型のパンと、油を塗った種を入れないせんべいとを取れ。これらは最良の小麦粉で作らなければならない。
3 これらを一つのかごに入れ、そのかごといっしょに、あの一頭の雄牛と二頭の雄羊とをささげよ。
4 アロンとその子らを会見の天幕の入口に近づかせ、水で彼らを洗わなければならない。
5 あなたは、装束を取り、アロンに長服とエポデの下に着る青服と、エポデと胸当てとを着せ、エポデのあや織りの帯を締めさせる。
6 彼の頭にかぶり物をかぶらせ、そのかぶり物の上に、聖別の記章を掛ける。
7 そそぎの油を取って、彼の頭にそそぎ、彼に油そそぎをする。
8 彼の子らを近づけ、彼らに長服を着せなければならない。
9 アロンとその子らに飾り帯を締めさせ、ターバンを巻きつけさせる。永遠のおきてによって、祭司の職は彼らのものとなる。あなたは、アロンとその子らを祭司職に任命せよ。
先に進む前に、文脈を確認してみよう。これまでに、幕屋の構造、器具、祭司の衣装について学んだ。この箇所では、祭司の聖別について学ぶ。祭司は幕屋の中で奉仕をするので、聖なる者でなければならない。幕屋は、神の計画が成就する前の一時的な仕組みであることを覚えておこう。幕屋はあくまでも型である。その対型(本体)が何かを考えることが重要である。幕屋やその中にある器具類は、キリストの型である。
祭司の聖別のために準備するものは、次の通りである。(1)若い雄牛1 頭。(2)傷のない雄羊2 頭。「傷のない」という指定は、神が聖であるという性質を反映させたものである。また、神が人間に期待するものが何であるかを示している。(3)種を入れない3 種のもの。種を入れないパン(bread)、油を混ぜた種を入れない輪型のパン(cakes)、油を塗った種を入れないせんべい(wafers)。以上のものを準備してから、聖別の手順に入る。
手順は次の通りである。(1)アロンとその子らを水で洗う。(2)それから、大祭司アロンに装束を着せる。①長服、②青服、③エポデ、④胸当て、⑤帯、⑥かぶり物、⑦聖別の記章。(3)さらに、「そそぎの油」を頭に注ぐ。イスラエルの王は油注ぎを受けて、王位に就く。メシアは、王の中の王、聖霊によって力を受けた王である。メシア(ギリシア語のキリスト)とは、「油注ぎを受けた者」という意味である。大祭司が油注ぎを受けるということは、聖霊の力による奉仕を象徴している。(4)アロンとその子らにも祭司の衣装を着せる。(5)このようにして、アロンとその子らは祭司職に任命される。
新約時代に生きる信者は、祭司的使命を帯びている。①聖霊による「再生と刷新の洗い」と、②聖霊の「油注ぎ」を意識しよう。「神は、私たちが行った義のわざによってではなく、ご自分のあわれみによって、聖霊による再生と刷新の洗いをもって、私たちを救ってくださいました」(テト3:5。新改訳2017)。「私たちをあなたがたといっしょにキリストのうちに堅く保ち、私たちに油をそそがれた方は神です」(2 コリ1:21)。聖霊の働きがなければ、私たちが祭司的使命を果たすことは不可能である。きょうも、自力や自我に頼るのではなく、聖霊の導きに信頼して歩もう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。聖霊の洗いと、油注ぎを私に与えてください。日々与えてください。私の内には御心を実践する力がないからです。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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