20 【主】はモーセに仰せられた。「あしたの朝早く、パロの前に出よ。見よ。彼は水のところに出て来る。彼にこう言え。【主】はこう仰せられます。『わたしの民を行かせ、彼らをわたしに仕えさせよ。
21 もしもあなたがわたしの民を行かせないなら、さあ、わたしは、あぶの群れを、あなたとあなたの家臣とあなたの民の中に、またあなたの家の中に放つ。エジプトの家々も、彼らがいる土地も、あぶの群れで満ちる。
22 わたしはその日、わたしの民がとどまっているゴシェンの地を特別に扱い、そこには、あぶの群れがいないようにする。それは【主】であるわたしが、その地の真ん中にいることを、あなたが知るためである。
23 わたしは、わたしの民とあなたの民との間を区別して、救いを置く。あす、このしるしが起こる。』」
24 【主】がそのようにされたので、おびただしいあぶの群れが、パロの家とその家臣の家とに入って来た。エジプトの全土にわたり、地はあぶの群れによって荒れ果てた。
この個所から第2 番目のセットに入る。その最初が第四の災いである。先ず、警告から見てみよう。(1)各セットの中の最初の2 つは、災いの前に警告が与えられる。ここでも同じである。(2)各セットの中の1 番目は、モーセが朝パロの前に立って警告を与える。ここでもそうなっている。(3)モーセはパロに、【主】は「わたしの民を行かせ、彼らをわたしに仕えさせよ」と言われると伝える。イスラエルの民がエジプトを出るのは、解放のためだけではなく、【主】との関係の構築のためでもある。【主】は、ご自身を礼拝する民を作ろうとしておられたのである。今も【主】は、異邦人の中からご自身を礼拝する民を集めておられる。(4)もしパロが拒むなら、「あぶの群れ」を送ると、【主】は言われた。「あぶ」とは、種々の昆虫である。エジプト人たちは、昆虫を崇拝していた。昆虫には、死を命に変える力があると信じられていた(蝿は、腐敗した物の中から誕生する)。神の皮肉とは、「昆虫をそれほど信頼したいのなら、そのすべてを与えよう」というものである。(5)この災いから、イスラエル人とエジプト人の区別が始まり、それが第十の災いまで続く。「わたしはその日、わたしの民がとどまっているゴシェンの地を特別に扱い、そこには、あぶの群れがいないようにする。・・・」(22 節)
(1)動作の主体については、第2 番目のセットはすべて神の手である。(2)【主】が警告された通りに、あぶの群れがエジプト中に満ちた。(3)災いの範囲は、エジプト全土である。エジプトの地は荒廃したが、ゴシェンの地は守られた。
神の守りについて考えてみよう。「わたしは、わたしの民とあなたの民との間を区別して、救いを置く。あす、このしるしが起こる」(23 節)。直訳すると、「わたしの民とあなたの民の間に、贖いを置く」となる。この表現は、ノアの箱舟を想起させる。箱舟の扉が閉ざされた瞬間に、中の人々と外の人々とが区別された。扉を閉めたのは、【主】の御手であった(区別については、マラ3:18 参照)。さらにこの表現は、3 本の十字架をも想起させる。イエスの左右に強盗がはりつけにされた。この時は、イエスをメシアと信じる者とそうでない者とが、区別された。イエスを信じる信仰によってこの世から区別されていることは、大いなる祝福である。父なる神の守りの御手が私たちの上に伸ばされている。今、天の父から平安をいただこう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。私はあなたの強い御手によって守られ、導かれています。きょうもあなたの御手のわざを見ることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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民数記19~20、マタイの福音書10
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