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創世記49:8 ~ 12

8 ユダよ。兄弟たちはあなたをたたえ、あなたの手はてきのうなじの上にあり、あなたの父の子らはあなたをおがむ。

9 ユダは獅子の子。わが子よ。あなたは獲物によって成長する。雄獅子のように、また雌獅子のように、彼はうずくまり、身を伏せる。だれがこれを起こすことができようか。

10 王権はユダを離れず、統治者の杖はその足の間を離れることはない。ついにはシロが来て、国々の民は彼に従う。

11 彼はそのろばをぶどうの木につなぎ、そのろばの子を、良いぶどうの木につなぐ。彼はその着物を、ぶどう酒で洗い、その衣をぶどうの血で洗う。

12 その目はぶどう酒によってくもり、その歯はちちによって白い。

ユダ族の将来

祝福を受けるユダ

ユダになって初めて、ヤコブの口から祝福の言葉が出て来る。ルベンから取り去られた長子ちょうしの権利の祝福は、ユダとヨセフに二分される。ユダは、12 部族の中での優位性(指導者の立場)を引きぎ、ヨセフは長子の権利を引き継ぐ。ユダ族には以下の5 つの祝福が約束された。
(1)優位性。「ユダ」とは「たたえる」という意味である。意訳すると「称賛しょうさんよ、兄弟たちはあなたを称賛する」となる。ユダ族は18 万6,400 人にもなり、民の先頭を進むようになる(民2:9、10:14、士1:1 ~2 参照)。(2)敵に対する勝利。「あなたの手は敵のうなじの上にあり」(2 サム22:41、詩18:40 参照)。(3)最強の部族。ライオンのイメージでその力が描かれている。獲物におそいかかる力、平安の内に伏す堂々たる姿などが、ユダ族の将来を象徴しょうちょうしている(異邦人いほうじんの預言者バラムでさえも同じ預言を語っている。民24:9)。(4)王権。「つえはユダをはなれず、立法者のつえはその足の間を離れることなく、・・・」(口語訳)。これは重要なメシア預言である。「つえ」は「王権」(新改訳)、「王笏おうしゃく」(新共同訳)を指す言葉である。この時点で、イスラエルにはやがて王が現れることが預言された。初代の王サウルは、ベニヤミン族出身であった。民が王を求める動機とタイミングを間違えたので、ユダ族出身でない人物が王になるという悲劇ひげきが生じた。次に出た王が、ユダ族出身のダビデである。ユダ族の王権(支配権)は、ユダ族の中からメシアが登場する時まで続く。「シロ」とは「統治権がその人にあるお方」という意味で、メシアを指す(エゼ21:27 参照)。「もろもろの民」(異邦人諸国)は、このメシアに従うようになる。それが成就じょうじゅするのは、千年王国においてである。(5)物質的豊かさ。「ろばをぶどうの木につなぎ」は、ぶどうの木の力強さを、「雌ろばの子を、良いぶどうの木につなぐ」は、ぶどうの木が豊富にあることを表わしている。「着物をぶどう酒で洗う」は、ぶどう酒の豊富さを、「その衣をぶどうの血で洗う」は、メシアがさばきを行われることを示している。「その目はぶどう酒によって曇り」「その歯は乳によって白い」は、ぶどう酒と乳製品の豊富さの表現である。
ヤコブは、メシアの到来とうらいと救いの完成をはるかにあおぎ見て、平安をいただいた。私たちはどうだろうか。私たちは、神の主権を認めているだろうか。主の再臨を待ち望みながら、日々の生活を送っているだろうか。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。ヤコブが預言したとおりのことがユダ族に起こりました。あなたの約束は、100パーセント成就します。信じます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書32~33、ローマ人への手紙13