1 さて、人が地上にふえ始め、彼らに娘たちが生まれたとき、
2 神の子らは、人の娘たちが、いかにも美しいのを見て、その中から好きな者を選んで、自分たちの妻とした。
3 そこで、【主】は、「わたしの霊は、永久には人のうちにとどまらないであろう。それは人が肉にすぎないからだ。それで人の齢は、百二十年にしよう」と仰せられた。
4 神の子らが、人の娘たちのところに入り、彼らに子どもができたころ、またその後にも、ネフィリムが地上にいた。これらは、昔の勇士であり、名のある者たちであった。
「わたしの霊は、永久には人のうちにとどまらないであろう。それは人が肉にすぎないからだ」(3節)。「わたしの霊」とは聖霊のことで、聖書の神が「三位一体」であることを暗示している。聖霊は「人を生かす霊」である。それが人のうちにとどまらないとは、人は死ぬということである。
さらに神は、「それで人の齢は、百二十年にしよう」と言われた。この120年という年数は、人の寿命のことではなく、洪水が起こるまでの期間のことである。つまり神は、この時点から120年間、人が悔い改めることを待たれたのである。これは、神がいかに忍耐深いかを示すエピソードである。ペテロの手紙第一3:20には、このようにある。「昔、ノアの時代に、箱舟が造られていた間、神が忍耐して待っておられたときに、従わなかった霊たちのことです。わずか八人の人々が、この箱舟の中で、水を通って救われたのです」。確かに神は、忍耐して待たれたのである。
雑婚の結果、ネフィリムが誕生した。(1)ネフィリムとは、「巨人」ではなく、「超人」のことである。つまり、人間のかたちをした「スーパーヒューマン」である。(2)創世記は実際に起こったことを記録しているが、ギリシア神話はそれを基に創作した物語である。また、創世記では、堕天使と人との雑婚が否定的に描かれているが、ギリシア神話では神と人との雑婚が肯定的に描かれている。(3)ノアの洪水は必然的に起こったものである。その目的は、雑婚をした堕天使たちと女たち、さらに、そこから誕生した超人たちを滅ぼすためであった。
ペテロの手紙第二2:4~5には次のようにある。「神は、罪を犯した御使いたちを、容赦せず、地獄に引き渡し、さばきの時まで暗やみの穴の中に閉じ込めてしまわれました。また、昔の世界を赦さず、義を宣べ伝えたノアたち八人の者を保護し、不敬虔な世界に洪水を起こされました」。雑婚の罪を犯した堕天使たちは、タータラス(暗闇の穴)に幽閉された。彼らは、そこから出ることなしに白い御座の裁きを受け、火の池に投げ込まれる。堕天使と人間の女の雑婚という悲劇が再び起きないように、これらの堕天使たちを幽閉しておく必要があったのである。人の罪、神の忍耐、罪を犯した堕天使の幽閉、救いの計画の進展。これら一連の言葉の意味について黙想してみよう。今も、神の計画は前進している。神の計画に沿って生きている人は幸いである。
きょうの祈り
天の父なる神さま。あなたの計画は、今も進行中です。その計画を前進させるための器として、私をも用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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