6 神は仰せられた。「大空が水の真っただ中にあれ。水と水との間に区別があれ。」
7 神は大空を造り、大空の下の水と、大空の上の水とを区別された。そのようになった。
8 神は大空を天と名づけられた。夕があり、朝があった。第二日。
第2日目にも、前回確認した7つのステップが見られます。
(1)神がことばを発する。「神は仰せられた」とある。
(2)神のことばの内容は宣告(命令)である。宣告の内容は、「大空が水の真っただ中にあれ。水と水との間に区別があれ」というものである。「○○あれ」という動詞はヘブル語の「イェヒ」で、第1日目と同じである。
(3)神の宣告が成就する。ここでは、「そのようになった」というのがそれである。
(4)次に、区別するという神の行為が続く。ここでは、「神は大空を造り、大空の下の水と、大空の上の水とを区別された」というのがそれである。この「大空」とは、第一の天と呼ばれるものである。この段階では、混沌状態の地球を覆っていた塩水の淵とガス状の霧とが分離され、その間に「大空」が現れたと推測される。
(5)さらに、命名(あるいは祝福)という神の行為が続く。ここでは、「神は大空を天と名づけられた」とある。
(6)第6の段階は、定型のステップでは神の評価が下るはずであるが、第2日目に関しては、「神は見て、良しとされた」ということばが出てこない。ユダヤ教のラビたちの説明によれば、第2日目の業は完成しておらず、第3日目になって完成するので、「良しとされた」ということばが出てこないのだとされる。
(7)最後に、締めくくりのことばが出てくる。「夕があり、朝があった。第2日」
というのがそれである。
神は上の水と下の水を区別し、その間に大空を造られた。これが第1の天と呼ばれるもので、鳥が飛ぶ空間である。聖書では、第2の天(天体が運航する宇宙空間)と第3の天(神が臨在される空間)がある。第2日目に造られたのは、私たちが最終的に向かう第3の天ではない。しかし、悲しいとき、嬉しいとき、感動したとき、私たちは空を見上げる。まるで、魂の最終的な故郷を仰ぎ見るように。その時、「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる」(詩19:1)というダビデの賛歌が実感として心に迫ってくる。きょう外に出たなら、空を見上げて神の栄光をほめたたえようではないか。
きょうの祈り
天地創造の神よ。上の水と下の水を区別し、その間に大空を造られたあなたの御業を心から感謝し、御名をたたえます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
雅歌5~6、ヤコブの手紙3
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