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創世記1:9〜13

9 神は仰せられた。「天の下の水が一所に集まれ。かわいた所が現れよ。」そのようになった。

10 神はかわいた所を地と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神はそれを見て良しとされた。

11 神は仰せられた。「地が植物、すなわち種を生じる草やその中に種がある実を結ぶ果樹を、種類にしたがって、地の上に芽ばえさせよ。」そのようになった。

12 地は植物、すなわち種を生じる草を、種類にしたがって、またその中に種がある実を結ぶ木を、種類にしたがって生じさせた。神はそれを見て良しとされた。

13 夕があり、朝があった。第三日。

第3日

第3日目の7 つのステップ

 第3日目にも、今まで確認してきた7つのステップが見られる。
 (1)神がことばを発する。「神は仰せられた」とある。(2)神のことばの内容は宣告(命令)である。宣告の内容は、「天の下の水が一所に集まれ。かわいた所が現れよ」である。(3)神の宣告が成就する。ここでは、「そのようになった」というのがそれである。(4)区別するという神の行為が続く。ここでは、かわいた地と水のある所が区別されている。つまり、陸地は第3日目に現れたということである。(5)命名(あるいは祝福)という神の行為が続く。ここでは、「神はかわいた所を地と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた」というのがそれである。ちなみに、神による命名は第3日目で終わる。(6)完成したものに対して神の評価がなされる。「神はそれを見て良しとされた」というのがそれである。(7)締めくくりのことばは、植物の創造の後に出てくる。

繰り返し

 第3日目には、7つのステップがもうひとつ繰り返される。神の宣告の内容は、「地は青草と、種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹とを地の上にはえさせよ」(口語訳)である。神の宣告は、ただちに成就した。この場合の創造は、地が植物を生じるように命じたという意味で、間接的創造である。地から生じた植物は3種類あったと考えられる(口語訳聖書の訳を参照)。 一般的な草の類と穀類、 香草、野菜類、 果樹の3つがそれである。「種類に従って」というのが、植物界の「種の垣根かきね」を示している。第3日目の場合は、「神はそれを見て良しとされた」という表現が、2度出てくる。締めくくりは、「夕があり、朝があった。第3日」というものである。
 神は、地という環境を整えてから地に種を与え、そこから植物を生えさせた。植物を生えさせた理由は、人間がそこから生活のかてを得るためである。神は、創造のかんむりである人間を造る前に、居住環境を整えておられた。被造世界が理想的な形に仕上がった時点で、最後に人間が、しかも「神のかたち」に似せて造られるのである。私たちは、神によって造られ、神によって生かされている。神は私たちに最善のものを与えようとしておられる。なぜなら、神は愛だからである。神の愛に応答する生き方をする人こそ、本物のクリスチャンである。

きょうの祈り

天地創造の神よ。あなたは愛をもって私を造ってくださいました。私のいのちは私のものではなく、あなたのものです。あなたの愛に応答する歩みをさせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

雅歌7~8、ヤコブの手紙4