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申命記4:21〜24 (新改訳2017)

21 しかし【主】は、あなたがたのゆえに私に向かって怒り、私がヨルダン川を渡ることも、またあなたの神、【主】があなたにゆずりの地として与える、良い地に入ることもないと誓われた。

22 まことに私はこの地で死のうとしている。私はヨルダン川を渡らない。しかし、あなたがたは渡って、あの良い地を所有しようとしている。

23 気をつけて、あなたがたの神、【主】があなたがたと結ばれた契約を忘れることのないように、またあなたの神、【主】の命令に背いて、いかなる形の彫像も造ることがないようにしなさい。

24 あなたの神、【主】は焼き尽くす火、ねたみの神である。

約束の地に入れないモーセ

モーセに代わる見張り人

 「しかし【主】は、あなたがたのゆえに私に向かって怒り、私がヨルダン川を渡ることも、またあなたの神、【主】があなたにゆずりの地として与える、良い地に入ることもないと誓われた。まことに私はこの地で死のうとしている。私はヨルダン川を渡らない。しかし、あなたがたは渡って、あの良い地を所有しようとしている」。(1)ここでモーセは再び、自分は良い地(約束の地)に入ることができないと語っている(すでに申3:2627 で語られていた)。入れない理由は、【主】がモーセの不従順を怒られたからである。(2)ということは、モーセ自身は、民と共に約束の地に入り、そこで民が偶像礼拝に陥らないように見張ることができないということである。ここでは、モーセの無念な思いがよく表現されている。(3)では、誰が民を見張るのだろうか。その役割を果たすのは、【主】ご自身である。

【主】は焼き尽くす火(2324 節)

 「気をつけて、あなたがたの神、【主】があなたがたと結ばれた契約を忘れることのないように、またあなたの神、【主】の命令に背いて、いかなる形の彫像も造ることがないようにしなさい。あなたの神、【主】は焼き尽くす火、ねたみの神である」。(1)焼き尽くす火とは、炉の中で不純物を取り除き、金属を純化する火である。そのように、【主】は民が罪を犯したなら、彼らを裁き、罪を取り除かれる。この火は、破壊的なものではなく、建設的なものである。(2)「ねたみの神」とは、人間が抱くようなねたみの感情を持っている神という意味ではない。この「ねたみ」とは、神だけに属する栄光を、他のいかなるものにも渡さないという意味である。(3)民の生活と信仰を見張るのは、【主】である。それゆえ民は、偶像礼拝に陥らないように注意する必要がある。また、【主】との契約を忘れることのないように、細心の注意を払う義務がある。
 クリスチャン生活においても、様々な理由で、霊的指導者との別離の時がやって来る。別離は悲しいものだが、新しい道が開かれるチャンスでもある。霊的リーダーとの別離が来た時には、神の御霊(聖霊)が真の導き手であることを思い出そう。日頃から、細心の注意を払って、聖霊の声に耳を傾ける訓練を自らに課そうではないか。

年間聖書通読

ヨブ記7〜9、詩篇101〜102