12 私が、キリストの福音のためにトロアスに行ったとき、主は私のために門を開いてくださいましたが、
13 兄弟テトスに会えなかったので、心に安らぎがなく、そこの人々に別れを告げて、マケドニヤへ向かいました。
ここまでパウロは、自らの旅程変更の弁明を続けてきました。再確認しますと、最初はマケドニヤを通ってコリントに行くと言い(A案)、次はエペソから直接コリントに行くという計画を立て(B案)、最後は再びマケドニヤからコリントに行くように計画を変更しました。しかし実際は、次のように行動しました。エペソ→コリント(2:1にある「あなたがたを悲しませた訪問」というのがこれ)→エペソ→トロアス→マケドニヤ。この手紙を書いた時点で彼は、マケドニヤに滞在しています。
きょうの箇所でパウロは、マケドニヤに来た次第を説明しています。(1)彼はエペソでの伝道を終え、トロアスに移動しました。(2)トロアスでは、コリントから帰着するテトスに会うつもりでいましたが会えませんでした。(3)それで、一刻も早くテトスの報告を聞くために、有望な伝道地であったトロアスを後にし、マケドニヤに来たのです。(4)パウロの旅程変更は、ある人たちからは、マケドニヤを優先しコリント教会を軽視しているかのように誤解されました。しかし彼は、「思いやり」から訪問を延期したのであり、今またコリント教会を思うあまり、有望伝道地のトロアスを後にしてまでマケドニヤに来たのです。
パウロは、コリントのクリスチャンたちの祝福を願い、何とかして誤解を正そうとしました。もし彼らがパウロに不信感を抱き続けるなら、今後のパウロの活動は有効なものとはなり得ないからです。
ここから、私たちも教訓を学びましょう。(1)パウロもまた私たちと同じ人間です。心配事があると、心に安らぎがなくなるのです。痛みを感じない人はいません。私たちも、他の人たちの痛みに敏感になれるように祈りましょう。(2)同じ出来事を見ながら、積極的に解釈する人と、否定的に解釈する人とがいます。善意に取る人と、悪意に取る人とがいます。他の人の徳を建てるような受け止め方ができるように、祈りましょう。(3)誤解された場合は、その人の祝福のために必要であるなら、必死になってその誤解を解くように努力しましょう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。どうか私が、「蛇のようにさとく、鳩のようにすなお」になれますように、お助けください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
ヨブ記38~39、ヘブル人への手紙6
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