1 私が再び目を上げて見ると、なんと、四台の戦車が二つの山の間から出て来ていた。山は青銅の山であった。
2 第一の戦車は赤い馬が、第二の戦車は黒い馬が、
3 第三の戦車は白い馬が、第四の戦車はまだら毛の強い馬が引いていた。
4 私は、私と話していた御使いに尋ねて言った。「主よ。これらは何ですか。」
5 御使いは答えて言った。「これらは、全地の主の前に立って後、天の四方に出て行くものだ。
6 そのうち、黒い馬は北の地へ出て行き、白い馬はそのあとに出て行き、まだら毛の馬は南の地へ出て行く。
7 この強い馬が出て行き、地を駆け巡ろうとしているのだ。」そこで彼が、「行って、地を駆け巡れ」と言うと、それらは地を駆け巡った。
8 そのとき、彼は私にこう告げた。「見よ。北の地へ出て行ったものを。それらは北の地で、わたしの怒りを静める。」
第8の幻で預言される内容は、神は千年王国(メシア的王国)を設立する前に、イスラエルに敵対した異邦人諸国を裁かれるということです。「私が再び目を上げて見ると、なんと、四台の戦車が二つの山の間から出て来ていた。山は青銅の山であった」(1節)とあります。(1)2つの山とは、モリヤの山とオリーブ山です。その間にキデロンの谷があります(ヨシャパテの谷とも呼ばれる。ヨエ3:2、12)。(2)そこは異邦人諸国の裁きが行われる場所です。「青銅の山」とありますが、「青銅」は裁きの象徴です。「第一の戦車は赤い馬が、第二の戦車は黒い馬が、第三の戦車は白い馬が、第四の戦車はまだら毛の強い馬が引いていた」(2 ~3 節)。第1の幻(1章)では、赤や、栗毛や、白い馬が、地を行き巡って、その報告を【主】の使いにもたらしました。第8の幻では、4台の戦車(赤、黒、白、まだら毛の馬たちに引かれた戦車)が、全地に派遣されます。
この幻は、ダニエル書7:1~ 3に出てくる4頭の獣(異邦人王国)と関連しています。「これらは、全地の主の前に立って後、天の四方に出て行くものだ。そのうち、黒い馬は北の地へ出て行き、白い馬はそのあとに出て行き、まだら毛の馬は南の地へ出て行く。この強い馬が出て行き、地を駆け巡ろうとしているのだ」(5 ~7 節)。(1)北へ出て行く黒い馬は、バビロンを裁く神の使いです。(2)その後に出て行く白い馬は、メド・ペルシヤを裁く神の使いです。(3)南の地に出て行くまだら毛の馬は、ギリシアを裁く神の使いです。(4)「強い馬」とは第1の戦車を引く赤い馬です(2節)。この馬は地を駆け巡ろうとしていますので、世界に広がった帝国を裁く神の使いです。「そのとき、彼は私にこう告げた。『見よ。北の地へ出て行ったものを。それらは北の地で、わたしの怒りを静める』」(8節)。(5)ゼカリヤは、北の地に出て行った黒い馬を見るように命じられます。この馬はバビロンを裁く馬ですが、ゼカリヤの時代にはすでにバビロン帝国は裁かれていました。そして次の帝国であるメド・ペルシヤも、崩壊しつつありました。つまり、神の計画は着々と進行しているということです。
神が歴史の支配者であることを覚えましょう。また、イスラエルを祝福する者は祝福を受け、イスラエルを呪う者は呪われることを覚え、イスラエルの祝福のために祈りましょう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。あなたはイスラエルの民を通して全人類を救うという計画をお立てになりました。世界の歴史は、そのシナリオどおりに動いています。私もあなたのご計画の中に加えられていることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
イザヤ書30~31、ローマ人への手紙12
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