7 さて、過越の小羊のほふられる、種なしパンの日が来た。
8 イエスは、こう言ってペテロとヨハネを遣わされた。「わたしたちの過越の食事ができるように、準備をしに行きなさい。」
9 彼らはイエスに言った。「どこに準備しましょうか。」
10 イエスは言われた。「町に入ると、水がめを運んでいる男に会うから、その人が入る家にまでついて行きなさい。
11 そして、その家の主人に、『弟子たちといっしょに過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言っておられる』と言いなさい。
12 すると主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれます。そこで準備をしなさい。」
13 彼らが出かけて見ると、イエスの言われたとおりであった。それで、彼らは過越の食事の用意をした。
最後の晩餐は、過越の食事でもありました。通常の食事と違って、過越の食事にはさまざまな準備が必要です。そこでイエスは、その準備のためにペテロとヨハネを遣わされました。弟子たちには、過越の食事の場所は知らされていませんでした。イエスはすでに、ユダの裏切りのことをご存じでした。もし、過越の食事の前に、ユダの密告によって逮捕されたなら、神の計画は途中で挫折することになります。そのために、食事の場所は弟子たちにも秘密にされたままでした。私たちは、「ユダがイエスを売り渡した。」という表現をよく使います。確かにそのとおりですが、それは事実の一部を述べているにしか過ぎません。以下の点を確認しておきましょう。(1)「イエスの時」が来なければ、ユダもイエスを売り渡すことはできなかったのです。(2)神は、イエスが十字架にかかるためのすべてのステップを完全に掌握しておられました。(3)イエスは、自ら進んで十字架にかかる道を選んでくださいました。あなたは、今、イエスの愛を疑っていますか。これほどまでにあなたを愛してくださったイエスに、礼拝をささげましょう。
ペテロとヨハネは、町にはいって、「水がめを運んでいる男」を見つけるようにとの指示を受けます。なぜこの男が、目印となったのでしょうか。それは、水がめを運ぶのは女の仕事であったため、男が水がめを担いでいると、非常に目立ったからです。(この男は、エッセネ派に属していたと思われます。エッセネ派の人々は、独身を守ることが多かったのです。)ふたりの弟子は、「水がめを運んでいる男」のはいる家までついて行って、その家の主人に、「弟子たちといっしょに過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言っておられる。」と言いました。すると主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれました。すべてが、イエスの言われたとおりでした。ルカの福音書19:29~35では、ろばの子の持ち主たちが、その貧しさの中から大切な財産であるろばの子を差し出したことを見ました。今日の箇所では、「水がめを運んでいる男」と、「二階に大広間のある家の主人」とが、イエスに仕えたことが記されてありました。貧しい者も、無名の者も、富める者も、おのおのが各々の方法で主に仕えたのです。あなたは何をもって主に仕えようとしていますか。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神よ。私は、この条件が整っていないから、まだ神に仕えることはできないと自分に言い聞かせていました。それがいかに欺瞞的なことであるか、よくわかりました。私も、あなたのために水を運ぶ者とならせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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歴代誌 第二11~12、ヨハネの黙示録14
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