1 主が、ダビデのすべての敵の手、特にサウルの手から彼を救い出された日に、ダビデはこの歌のことばを主に歌った。
2 彼はこう歌った。「主はわが巌、わがとりで、わが救い主、
3 わが身を避けるわが岩なる神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら。私を暴虐から救う私の救い主、私の逃げ場。
4 ほめたたえられる方、この主を呼び求めると、私は、敵から救われる。
5 死の波は私を取り巻き、滅びの川は、私を恐れさせた。
6 よみの綱は私を取り囲み、死のわなは私に立ち向かった。
7 私は苦しみの中に主を呼び求め、わが神に叫んだ。主はその宮で私の声を聞かれ、私の叫びは、御耳に届いた。
数回に分けてここに記されたダビデの詩を学んでみます。まず、この詩の特徴を確認します。(1)この詩は、詩篇18篇とほとんど同じです。ここに書かれたものが原型で、それが礼拝用に一部修正されて詩篇18篇になったのでしょう。(2)この詩の中では、2種類の仕方で神への賛美がささげられています。まず、神の性質を列挙し、そのゆえに神をたたえる賛美があります。次に、神のわざを思い出し、そのゆえに神をたたえる賛美もあります。(3)ちなみに、この詩は毎年過越の祭りの7日目に会堂で朗読されています。それほど、ユダヤ人たちにとっては重要な詩なのです。
ダビデは神の性質(特徴)を九つ挙げて、そのゆえに神をたたえています。①巌、②とりで、③救い主、④岩なる神、⑤盾、⑥救いの角、⑦やぐら、⑧救い主、⑨逃げ場。この九つの語の前に、必ず「わが」か「私の」が付けられています。それほどに、ダビデは神を身近に感じていたのです。
今、神のこれらの性質を思い出し、私たちも神の許に身を避け、難をのがれようではありませんか。私たちを力強い御手で守ってくださる神の御名をたたえましょう。
次にダビデは、答えられた祈りを思い起こし、神をたたえています。ダビデは何度も、もうこれで終わりだ、絶望だという経験をしてきました。死の恐怖におののくことが何度もありました。そのとき彼は、神に叫び求めました。すると神は、聖なる宮の中で、その叫びに耳を傾けてくださいました。これは、ダビデが何度も経験したことを歌った詩です。
私たちも、今までに主がなしてくださったことを思い起こし、主の御名をたたえましょう。それは単なる懐古趣味ではなく、将来を力強く生きるための秘訣です。これまであなたを支えてくださった神は、これからもあなたを支え続けてくださいます。「ほめたたえられる方、この主を呼び求めると、私は、敵から救われる」。アーメン。
きょうの祈り
全知全能の神よ。どうか今、私の感謝と賛美と礼拝とをお受け取りください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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