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サムエル記第二11:6 ~ 13

6 ダビデはヨアブのところに人をやって、「ヘテ人ウリヤを私のところに送れ。」と言わせた。それでヨアブはウリヤをダビデのところに送った。

7 ウリヤが彼のところにはいって来ると、ダビデは、ヨアブは無事でいるか、兵士たちも変わりないか、戦いもうまくいっているか、と尋ねた。

8 それからダビデはウリヤに言った。「家に帰って、あなたの足を洗いなさい。」ウリヤが王宮から出て行くと、王からの贈り物が彼のあとに続いた。

9 しかしウリヤは、王宮の門のあたりで、自分の主君の家来たちみなといっしょに眠り、自分の家には帰らなかった。

10 ダビデは、ウリヤが自分の家には帰らなかった、という知らせを聞いて、ウリヤに言った。「あなたは遠征して来たのではないか。なぜ、自分の家に帰らなかったのか。」

11 ウリヤはダビデに言った。「神の箱も、イスラエルも、ユダも仮庵かりいおに住み、私の主人ヨアブも、私の主人の家来たちも戦場で野営やえいしています。それなのに、私だけが家に帰り、飲み食いして、妻と寝ることができましょうか。あなたの前に、あなたのたましいの前に誓います。私は決してそのようなことをいたしません。」

12 ダビデはウリヤに言った。「では、きょうもここにとどまるがよい。あすになったらあなたを送り出そう。」それでウリヤはその日と翌日エルサレムにとどまることになった。

13 ダビデは彼を招いて、自分の前で食べたり飲んだりさせ、彼を酔わせた。夕方、ウリヤは出て行って、自分の主君の家来たちといっしょに自分の寝床で寝た。そして自分の家には行かなかった。

忠実なウリヤ

罪を覆い隠すための策略

ダビデは聖霊の油注ぎを受けた王でした。しかし、罪を犯した瞬間から、聖霊は彼を離れてしまいました。それまでは知恵ある判断を下していたダビデですが、全く愚かで理不尽りふじんな行動に出るようになります。罪とは恐ろしいものです。ある罪を犯すと、それが次のより大きな罪につながっていきます。
(1)ダビデはウリヤを戦場から呼び戻します。バテ・シェバの妊娠が通常の夫婦生活によるものであるかのように見せかけるためです。(2)ダビデは戦場の様子をウリヤから聞き出すと、次に「家に帰って、あなたの足を洗いなさい」と勧めます。これは、当時普通に使われていたねぎらいのことばです。しかしその裏には、罪を覆い隠すための陰謀いんぼうが隠されていました。(3)宴会を開くための贈り物が、ウリヤに与えられます。これでウリヤは、数日間は家にとどまることになるはずでした。しかし、ことはダビデが願ったとおりには進みませんでした。

改宗者ウリヤ

ウリヤは異邦人(ヘテ人)でしたが、改宗ユダヤ教徒となっていました。ウリヤという名の意味は、「主は私の光」です。(1)ウリヤは家には帰らず、王宮の門の辺りで寝ました。(2)それを知ったダビデは、なぜ家に帰らないのかとウリヤにただします。(3)するとウリヤは、こう答えました。「神の箱も、イスラエルも、ユダも仮庵に住み、私の主人ヨアブも、私の主人の家来たちも戦場で野営しています。それなのに、私だけが家に帰り、飲み食いして、妻と寝ることができましょうか。あなたの前に、あなたのたましいの前に誓います。私は決してそのようなことをいたしません」。(4)次にダビデは、ウリヤを酒に酔わせて、なんとかして彼を家に帰らせようとします。これもまた、罪です。これは、ウリヤに誓いを破らせようとして行なった策略です。
ダビデはウリヤという忠実な部下を持っていました。これ以上の祝福があるでしょうか。しかし、そのウリヤの忠実さがダビデにとっては重荷となり、迷惑となったのです。神から与えられている祝福を束縛と感じるような人は、直ちに自己吟味をすべきです。その人は光の中を歩んでいるとは言えません。

きょうの祈り

全知全能の神よ。どうか光の子らしく、光の中を歩むことができますように、私を助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書32~33、ローマ人への手紙13

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