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使徒の働き23:16 ~ 21

16 ところが、パウロの姉妹の子が、この待ち伏せのことを耳にし、兵営に入ってパウロにそれを知らせた。

17 そこでパウロは、百人隊長のひとりを呼んで、「この青年を千人隊長のところに連れて行ってください。お伝えすることがありますから」と言った。

18 百人隊長は、彼を連れて千人隊長のもとに行き、「囚人しゅうじんのパウロが私を呼んで、この青年があなたにお話しすることがあるので、あなたのところに連れて行くようにと頼みました」と言った。

19 千人隊長は彼の手を取り、だれもいない所に連れて行って、「私に伝えたいことというのは何か」と尋ねた。

20 すると彼はこう言った。「ユダヤ人たちは、パウロについてもっと詳しく調べようとしているかに見せかけて、あす、議会にパウロを連れて来てくださるように、あなたにお願いすることを申し合わせました。

21 どうか、彼らの願いを聞き入れないでください。四十人以上の者が、パウロを殺すまでは飲み食いしない、と誓い合って、彼を待ち伏せしているのです。今、彼らは手はずを整えて、あなたの承諾しょうだくを待っています。」

陰謀の発覚

パウロの姉妹の子(1621 節)

「ところが、パウロの姉妹の子が、この待ち伏せのことを耳にし、兵営に入ってパウロにそれを知らせた。そこでパウロは、百人隊長のひとりを呼んで、『この青年を千人隊長のところに連れて行ってください。お伝えすることがありますから』と言った」。パウロの家族(親戚)への言及は、新約聖書ではここだけである。(1)パウロの姉妹の子(パウロのおい)が、パウロに対する陰謀があることを聞いた。どのようにして知ったのかは分からないが、考えられる可能性はいくつかある。もし彼が熱心党の一員だったなら、陰謀について知ることができたはずである。あるいは、陰謀について話し合われているのを、偶然耳にした。家族の政治的人脈を通して、陰謀に関する情報を得た、など。(2)彼は、ユダヤ人たちが待ち伏せすることを、パウロに知らせた。パウロはローマ市民なので、丁重な扱いを受けていた。そのため彼は、家族、親戚、友人などをアントニア要塞に迎えることができたのである。さらに、百人隊長に助けを依頼することもできた。
「百人隊長は、彼を連れて千人隊長のもとに行き、『囚人のパウロが私を呼んで、この青年があなたにお話しすることがあるので、あなたのところに連れて行くようにと頼みました』と言った。・・・」。(1)百人隊長は、パウロの甥を千人隊長のところに連れて行った。(2)千人隊長は、誰もいない所にパウロの甥を連れて行き、話を聞いた。できる限り、パウロに優しくしようとしているのである。(3)この甥は、何歳くらいなのか。青年は、ギリシア語の「ネアニアス」である。通常は、20 代、30 代の男性を指すが、それより若い場合もある。千人隊長は、彼の手を取っているので、パウロの甥はまだ子どもだと考えられる。
「すると彼はこう言った。『ユダヤ人たちは、パウロについてもっと詳しく調べようとしているかに見せかけて、あす、議会にパウロを連れて来てくださるように、あなたにお願いすることを申し合わせました。どうか、彼らの願いを聞き入れないでください。四十人以上の者が、パウロを殺すまでは飲み食いしない、と誓い合って、彼を待ち伏せしているのです。・・・』」。この子は、ユダヤ人たちの陰謀を千人隊長に詳しく告げた。また、彼らの願いを聞き入れないで欲しいと懇願こんがんした。
神は、ご自身の計画を成就するために、子どもをお用いになることもある。神の見えざる御手を見る霊的目は、私たちの信仰生活を導く羅針盤らしんばんのようである。

きょうの祈り

全知全能なる神よ。あなたはその見えざる御手によって、私を導いてくださっています。その導きを見る霊的目を与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨシュア記5~6、詩篇27 ~ 28

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