18 彼らが集まって来たとき、パウロはこう言った。「皆さんは、私がアジヤに足を踏み入れた最初の日から、私がいつもどんなふうにあなたがたと過ごして来たか、よくご存じです。
19 私は謙遜の限りを尽くし、涙をもって、またユダヤ人の陰謀によりわが身にふりかかる数々の試練の中で、主に仕えました。
20 益になることは、少しもためらわず、あなたがたに知らせました。人々の前でも、家々でも、あなたがたを教え、
21 ユダヤ人にもギリシヤ人にも、神に対する悔い改めと、私たちの主イエスに対する信仰とをはっきりと主張したのです。
22 いま私は、心を縛られて、エルサレムに上る途中です。そこで私にどんなことが起こるのかわかりません。
23 ただわかっているのは、聖霊がどの町でも私にはっきりとあかしされて、なわめと苦しみが私を待っていると言われることです。
24 けれども、私が自分の走るべき行程を走り尽くし、主イエスから受けた、神の恵みの福音をあかしする任務を果たし終えることができるなら、私のいのちは少しも惜しいとは思いません。
エペソの長老たちへのメッセージの構造は、以下のようになっている。①エペソにおける過去の奉仕(18 ~ 21 節)。②エルサレムを訪問しようとする現在の計画(22 ~ 24 節)。③エペソ教会の長老たちの将来の責務。④結びの言葉。今回は、①エペソにおける過去の奉仕(18 ~ 21 節)を取り上げる。
「彼らが集まって来たとき、パウロはこう言った。『皆さんは、私がアジヤに足を踏み入れた最初の日から、私がいつもどんなふうにあなたがたと過ごして来たか、よくご存じです』」。パウロは、エペソでの約3 年弱の奉仕を振り返っている。①パウロは、自分を批判する人たちが出て来たのではないかと、心配している。そこで、長老たちに、自分がどのように生活したかを思い起こさせている。②パウロは、秘密で何かをしたことはない。パウロのメッセージと振る舞いは、みんなに知られていた。彼は、自ら手本を示すことによって、主に忠実に生きるように勧めてきた(1 テサ2:4 ~ 7 参照)。
「私は謙遜の限りを尽くし、涙をもって、またユダヤ人の陰謀によりわが身にふりかかる数々の試練の中で、主に仕えました。益になることは、少しもためらわず、あなたがたに知らせました。人々の前でも、家々でも、あなたがたを教え、ユダヤ人にもギリシヤ人にも、神に対する悔い改めと、私たちの主イエスに対する信仰とをはっきりと主張したのです」。(1)パウロの奉仕の1 番目の特徴は、謙遜である。彼は、謙遜の限りを尽くした(エペ4:1 ~ 3 参照)。(2)2 番目の特徴は、涙(悲しみ)である。彼は、多くの悲しみを経験した(2 コリ2:4参照)。(3)3 番目の特徴は、福音に敵対する者たちからの迫害である(使19:9 参照)。(4)4 番目の特徴は、忠実な福音の伝達である。①パウロは相手の益になることは、すべて教えた(ロマ1:16 参照)。②彼は、あらゆる機会を捉え、あらゆる場所で教えた。「家々でも」とは、家の教会での学び会のことであろう。ミレトにやって来た長老たちは、家の教会のリーダーたちであろう。③ユダヤ人にも異邦人にも同じ福音を語った。④「神に対する悔い改めと、私たちの主イエスに対する信仰」について教えた。救いとは、イエス・キリストを通して父なる神に立ち帰ることである(ロマ10:9 ~ 10 参照)。
パウロのリーダーシップから教訓を学ぼう。謙遜、涙、迫害、忠実な福音の伝達などは、私たちが留意すべきキーワードである。
きょうの祈り
恵み深い父なる神さま。いかなる時も、謙遜に振る舞い、忠実に福音を宣べ伝えることができるよう、私を助け、導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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