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使徒の働き14:20 ~ 23

20 しかし、弟子たちがパウロを取り囲んでいると、彼は立ち上がって町に入って行った。その翌日、彼はバルナバとともにデルベに向かった。

21 彼らはその町で福音を宣べ、多くの人を弟子としてから、ルステラとイコニオムとアンテオケとに引き返して、

22 弟子たちの心を強め、この信仰にしっかりとどまるように勧め、「私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない」と言った。

23 また、彼らのために教会ごとに長老たちを選び、断食をして祈って後、彼らをその信じていた主にゆだねた。

ルステラ、イコニオム、ピシデヤのアンテオケ

フォローアップ

パウロは、信者のフォローアップのために迫害に遭った町々を再度訪問した。伝道に続く弟子訓練の重要性を知っていたからである。フォローアップの内容は、次のようなものであった。「弟子たちの心を強め、この信仰にしっかりとどまるように勧め、『私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない』と言った」。(1)パウロは、新しく信仰に入った者たちの心を強め、イエスを信じる信仰にとどまるように勧めた。異教世界の中から救われた者たちは、迫害の中で励ましを必要としていた。(2)パウロは、「私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない」と語った。これは、組織神学的な慰めである。この慰めは、神の国に入るための条件は、多くの苦難を経験することだという意味ではない。彼らは、すでに信仰によって救われていた人たちである。彼らは、信者が迫害に遭う理由を知る必要があった。ここでの「神の国」とは、地上に成就するメシア的王国のことである。メシア的王国が成就するまでは、多くの苦しみを通過する信者がたくさん出るのである。

主にゆだねる

「また、彼らのために教会ごとに長老たちを選び、断食をして祈って後、彼らをその信じていた主にゆだねた」。(1)パウロは、教会を組織化することによっても、彼らを励ました。パウロは、ユダヤ教の会堂の組織をコピーし、それを教会に適用した。これは、パウロによる実践神学的な慰めである。(2)長老たちを選び、断食をして祈った。長老は、信者になったばかりの者であってはならない。「また、信者になったばかりの人であってはいけません。高慢になって、悪魔と同じさばきを受けることにならないためです」 (1 テモ3:6)。会堂で長老だった者たちが、教会の長老になったと思われる。(3)祈りの後、彼らを主に委ねた。新しい信者たちのことを考えると、いつまでもそばにいて指導したかったことであろうが、それは許されない。自分にできることをしたなら、後は主に委ねるしかない。これは、私たちにも適用される真理である。
最善を尽くしたなら、すべての思いわずらいを主に委ねることを学ぼう。「彼らをその信じていた主にゆだねた」という言葉は、重い。

きょうの祈り

天の父なる神さま。すべてのことを完成へと導かれるのはあなたです。私の思い煩いをお委ねします。きょうも、御霊によって導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ネヘミヤ記7~8、ヨハネの手紙 第一5

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