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使徒の働き14:20 ~ 23

20 しかし、弟子たちがパウロを取り囲んでいると、彼は立ち上がって町に入って行った。その翌日、彼はバルナバとともにデルベに向かった。

21 彼らはその町で福音を宣べ、多くの人を弟子としてから、ルステラとイコニオムとアンテオケとに引き返して、

22 弟子たちの心を強め、この信仰にしっかりとどまるように勧め、「私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない」と言った。

23 また、彼らのために教会ごとに長老たちを選び、断食をして祈って後、彼らをその信じていた主にゆだねた。

デルベ

イコニオムからデルベへ

前回学んだ内容を再確認してみよう。「しかし、弟子たちがパウロを取り囲んでいると、彼は立ち上がって町に入って行った。その翌日、彼はバルナバとともにデルベに向かった」。(1)ルステラで、パウロは石打ちの刑に遭った。ユダヤ人たちは、パウロが死んだものと思い、町の外に引きずり出した。その後、彼らは、その場からいなくなった。(2)弟子たち(信者たち)は、パウロの周りに集まって来た。パウロの宣教の結果、小さな教会が誕生していたのである。信者たちは、パウロが生きているのか死んだのかを確かめに来た。もし生きているなら、癒しを祈る必要がある。死んだのなら、埋葬の準備をする必要がある。この信者の群れの中に、青年テモテがいた可能性がある。(3)パウロは死んでいなかった。彼は、すぐに立ち上がって町に入って行った。これは奇跡的な癒しである。パウロは、立ち上がって町に戻って行った。町の住民たちがどのような態度を示したかについて、ルカは記録していない。(4)翌日、パウロはバルナバと共にデルベに向かった。ルステラに居続けるのは得策ではないと判断したのであろう。デルベは、ルステラから約95 キロ離れた所に位置するローマ帝国の東の境界の町である。

デルベでの伝道

「彼らはその町で福音を宣べ、多くの人を弟子としてから、」。デルベでの伝道は、大いに祝されたが、ルカの記述は簡潔なものである。彼らはその町で福音を宣べ伝えた。そして、多くの人を弟子とした。神は、必要な時に私たちを励ましてくださる。
「ルステラとイコニオムとアンテオケとに引き返して、」。(1)デルベは、ローマ帝国の東の端にある町である。そこから先(東の方角)には行けないので、一行は元来た道を引き返した。ルステラ、イコニオム、ピシデヤのアンテオケという順番である。これらの町々でパウロは迫害に遭ったのだが、それでも再度訪問した。(2)それらの町々を再び訪問する理由は、信者のフォローアップのためである。パウロとバルナバは、伝道に続く弟子訓練が重要であることを知っていた。彼らの信仰、献身、勇気に着目しよう。神を恐れる者は、人を恐れなくなる。私たちに、パウロとバルナバの信仰が与えられるように祈ろうではないか。

きょうの祈り

天の父なる神さま。パウロとバルナバに与えられた、信仰、献身、勇気を私にも与えてください。あなたに従います。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ネヘミヤ記5~6、詩篇127~128