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使徒の働き13:38 ~ 41

38 ですから、兄弟たち。あなたがたに罪の赦しが宣べられているのはこの方によるということを、よく知っておいてください。

39 モーセの律法によっては解放されることのできなかったすべての点について、信じる者はみな、この方によって、解放されるのです。

40 ですから、預言者に言われているような事が、あなたがたの上に起こらないように気をつけなさい。

41 『 見よ。あざける者たち。驚け。そして滅びよ。わたしはおまえたちの時代に一つのことをする。それは、おまえたちに、どんなに説明しても、とうてい信じられないほどのことである。』」

ピシデヤのアンテオケ(7)

決心への招き

福音を提示したパウロは、決心への招きを語る。「・・・モーセの律法によっては解放されることのできなかったすべての点について、信じる者はみな、この方によって、解放されるのです」。(1)ここでのテーマは、モーセの律法である。モーセの律法によっては義とされることのない罪があった。民数記1530 には、こうある。「国に生まれた者でも、在留異国人でも、故意に罪を犯す者は、【主】を冒涜する者であって、その者は民の間から断たれなければならない」。ミシュナには、36 の赦されない罪が列挙されてる。以下の罪を意図的に犯した場合は、義とされる方法がない。獣姦じゅうかん、近親相姦、偶像礼拝、冒涜、安息日違反、過越の祭りや贖罪の日に対する違反、など。(2)しかし、イエスによって、すべての点で罪の赦しが得られる。福音書によれば、罪を赦すことができるのは神だけである。ここでパウロは、イエスのメシア性と神性を宣言しているのである。
「ですから、預言者に言われているような事が、あなたがたの上に起こらないように気をつけなさい。『見よ。あざける者たち。驚け。そして滅びよ。わたしはおまえたちの時代に一つのことをする。それは、おまえたちに、どんなに説明しても、とうてい信じられないほどのことである。』」。(1)ここで警告の言葉が語られる。イエスはトーラーよりも優れた方、力のある方である。それゆえ、自らの信仰や人生観を変更すべきである。(2)パウロの説教は、ハバクク1:5 の引用で終わる。神がされた「一つのこと」とは、イエスの復活である。それを信じなければ、滅びる。先祖たちの不信仰のサイクルを断ち切って、裁きを免れるように。

まとめ

救われるために理解すべきこととは何か。(1)ある程度の信仰はあったが、救われていなかった人たちがいた。エチオピア人の宦官かんがん(使8:2639)、コルネリオ(使10 章)、アポロ(使182428)、エペソの12 人の弟子たち(使19:1 ~ 7)。(2)救いは、神(イエス・キリスト)への信頼(信仰)によって与えられる。その場合、イエス・キリストをどのような方として信じたかが重要である。救いに至る信仰には、最低限の福音理解が要求される。(3)「福音の三要素」は、最低限の理解である。イエスは私たちの罪のために死なれた。死んで墓に葬られた。 3 日目に甦られた。復活が信じられないなら、生きておられる救い主への信仰は成り立たない。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。御子イエスの復活こそ、信仰の要です。生きておられる救い主を信じ、信頼します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ダニエル書5~6、ペテロの手紙 第一5