4 ふたりは聖霊に遣わされて、セルキヤに下り、そこから船でキプロスに渡った。
アンテオケから出発したバルナバとサウロは、キプロス島に向かう。訪問地は、以下のようになっている。①アンテオケ(使13:1 ~ 3)、②セルキヤ(使13:4)、③キプロス島のサラミス(使13:5)、④キプロス島のパポス(使13:6 ~12)。
「ふたりは聖霊に遣わされて、セルキヤに下り、そこから船でキプロスに渡った」。ここでルカは、聖霊の主導権を強調している。伝道旅行は、聖霊の促しによって始まり、聖霊の導きによって推進される。使徒13:2 には、こうあった。「彼らが主を礼拝し、断食をしていると、聖霊が、『バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務につかせなさい』と言われた」。バルナバとサウロを派遣したのは、究極的には聖霊である。
2 人は、アンテオケからセルキヤに下った。ここは、アンテオケから約25 キロ西にある港町である。彼らはこの港町でキプロス行きの船便を予約し、キプロスに渡って行った。キプロス島を最初の宣教地に選んだ理由は、明確には記されていないが、考えられる理由はいくつかある。(1)そこは、バルナバの出身地である。バルナバは、キプロス島生まれのレビ人であった。彼は、その地の地形や習慣を良く知っていた。バルナバにとっては、これは故郷伝道である。(2)キプロス島には、かなりの大きさのユダヤ人共同体が存在していた。ユダヤ人共同体がある町には、必ず会堂が建っていた。そこに行けば、ユダヤ人や神を恐れる異邦人に語りかけることができた。
伝道は、聖霊の促しで始まり、聖霊の導きによって推進されるという原則は、今も有効に働いている。伝道の機会が与えられた時、そこに聖霊の働きを見る人は幸いである。新生した人の心には、聖霊の内住が与えられている。聖霊の声に耳を傾けながら日々歩もう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。私にも伝道の機会が与えられた時、聖霊の導きによってそれができるよう助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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