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使徒の働き13:1 ~ 3

1 さて、アンテオケには、そこにある教会に、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、国主ヘロデの乳兄弟ちきょうだいマナエン、サウロなどという預言者や教師がいた。

2 彼らが主を礼拝し、断食をしていると、聖霊が、「バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務につかせなさい」と言われた。

3 そこで彼らは、断食と祈りをして、ふたりの上に手を置いてから、送り出した。

バルナバとサウロの派遣(4)

宣教師の派遣

「そこで彼らは、断食と祈りをして、ふたりの上に手を置いてから、送り出した」。(1)バルナバとサウロは、正式に宣教師としての任命を受けた。3 人のリーダーたちが、断食と祈りをして、2 人に按手あんしゅした。これで2 人は、アンテオケ教会から正式に宣教師として派遣されることになった。アンテオケ教会には、祈りと経済的支援によって、彼らを支える責務が生じた。2 人には、教会に帰還し、宣教報告をする義務が生じた。お互いがお互いに対して責任を持つのである。(2)この二人を通して、アンテオケ教会の働きは1,000 キロ以上も先に広がる。ペテロがヨッパでまぼろし(異邦人伝道の幻)を見た時とは、状況が一変したのである。

第一次伝道旅行の旅程(使13:1 ~ 1428

今回の伝道旅行の訪問地は、次のようになる。(1)アンテオケ(使13:1 ~ 3)、(2)セルキヤ(使13:4)、(3)キプロス島のサラミス(使13:5)、(4)キプロス島のパポス(使13:6 ~ 12)、(5)パンフリヤのペルガ(使1313)、(6)ピシデヤのアンテオケ(使131452)、(7)イコニオム(使14:1 ~ 7)、(8)ルステラ(使14:8 ~ 19)、(9)デルベ(使1420)、(10)ルステラ、イコニオム、ピシデヤのアンテオケ(使142123)、(11)パンフリヤのペルガ、アタリヤ(使142425)、(12)アンテオケ(使142628)。

サウロの聖別

(1)先のことになるが、使徒13:9 から、サウロの名前がパウロに変わる。「しかし、サウロ、別名でパウロは、聖霊に満たされ、彼をにらみつけて、・・・」。異邦人伝道が始まると、パウロというラテン名が使用されるようになる。(2)サウロの聖別に関して、「選び分ける」という動詞(「アフォリゾウ」)が3 回出て来る。ガラテヤ1:1517。「けれども、生まれたときから私を選び分け、恵みをもって召してくださった方が、・・・」。サウロは、生まれた時から選び分けられていた。ローマ1:1。「神の福音のために選び分けられ、使徒として召されたキリスト・イエスのしもべパウロ、」。サウロは、回心の時に、福音のために選び分けられた。使徒13:2。サウロは、アンテオケ教会で、異邦人伝道のために聖別された。これは、特定の召しのための聖別である。
私たちもキリストの弟子として召されている。では、自分に与えられている特定の召しとは何か。このことについて、黙想してみよう。

きょうの祈り

聖なる神よ。あなたは、私をも特定の使命のために召してくださっています。その使命を果たすことができるよう、聖霊で満たしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ルツ記3~4、ヘブル人への手紙13