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使徒の働き13:1 ~ 3

1 さて、アンテオケには、そこにある教会に、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、国主ヘロデの乳兄弟ちきょうだいマナエン、サウロなどという預言者や教師がいた。

2 彼らが主を礼拝し、断食をしていると、聖霊が、「バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務につかせなさい」と言われた。

3 そこで彼らは、断食と祈りをして、ふたりの上に手を置いてから、送り出した。

バルナバとサウロの派遣(3)

聖霊の語りかけ

「彼らが主を礼拝し、断食をしていると、聖霊が、『バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務につかせなさい』と言われた」(2 節)。
語りかけのタイミングは、「彼らが主を礼拝し、断食をしていると」である。(1)英語では、「And as they ministered to the Lord, and fasted,」である。「務めを行う(minister)」は、旧約聖書では、聖所における祭司やレビ人の奉仕を指す。これは、通常の礼拝ではなく、特別な祈祷会であった可能性がある。(2)彼らが特別な祈祷会を開催した理由は何か。5 人のリーダーたちは、異邦人伝道に関して真剣に主の御心を求める必要性を感じたのだろう。断食するのは、より真剣に祈りに専念するためである。(3)これは、教会全体が集まる祈祷会であったと思われる。主からの語りかけは、教会全体に影響を及ぼす。
語りかけの内容は何か。(1)聖霊が、預言者の一人を通して語られたのであろう。ここでは、聖霊が人格を持ったお方であることが強調されている。初期の教会における聖霊の導きは、顕著であった。なぜなら、新約聖書は未完であったため、教会は新しい啓示を受け続ける必要があったからである。リーダーたちも、聖霊の導きに敏感であろうとした。(2)聖霊は、「バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務につかせなさい」と言われた。バルナバとサウロが指名された。ここでも、2 人一組で働くという原則が生きている。サウロは、これ以前にすでに召しを受けていた。使徒9:1516 にはこうあった。「しかし、主はこう言われた。『行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、わたしの選びの器です。彼がわたしの名のために、どんなに苦しまなければならないかを、わたしは彼に示すつもりです』」
神の計画は、時が来ると必ず成就する。神がパウロのために立てていた計画は、新しい展開を迎えつつあった。私たちの場合も同じである。日々キリストに忠実に歩んでいるなら、時が来ると、次に取るべき行動が見えて来る。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。あなたのご計画は、あなたの時に成就します。その時を見極められるよう、日々キリストに忠実に歩みます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ルツ記1~2、ヘブル人への手紙12