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使徒の働き1:3 ~ 5

3 イエスは苦しみを受けた後、四十日の間、彼らに現れて、神の国のことを語り、数多くの確かな証拠しょうこをもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。

4 彼らといっしょにいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。

5 ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです。」

復活後のイエスの奉仕

40 日の間

「イエスは苦しみを受けた後、四十日の間、彼らに現れて、神の国のことを語り、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された」。(1)これは、復活後のイエスの働きの要約で、ルカだけが記している情報である。復活後のイエスの奉仕は、40 日間続いた(聖書には、復活のイエスの現れが10回記録されている)。この40 日間は、福音書の時代から使徒の働きの時代への移行期間である。
(2)イエスは、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。弟子たちは、イエスが復活したことを圧倒的な証拠によって確認した。イエスはまぼろしではなく、栄光の体を持っておられた。復活のイエスは、食物を食べることが出来た(ルカ244243)。使徒4:1920 には、こうある。「ペテロとヨハネは彼らに答えた。『神に聞き従うより、あなたがたに聞き従うほうが、神の御前に正しいかどうか、判断してください。私たちは、自分たちが見たこと、また聞いたことを話さないわけにはいきません』」。私たちが主イエスの復活を信じる根拠は、弟子たちの証言にある。

神の国

復活のイエスが弟子たちに教えたテーマは、「神の国」であった。(1)ユダヤ人がイエスを拒否した時から、神の国のプログラムは新段階に入った。これは、メシア的王国(千年王国)が現れる前の状態で、「奥義としての王国」と呼ばれるものである。マタイ13 章の多くのたとえ話は、「奥義としての王国」の特徴を教えるためのものであった。「種蒔きのたとえ」(4 種類の土地)と「良い麦と毒麦のたとえ」が、代表的なものである。復活のイエスは、マタイ13 章から教え始めたテーマを継続して教えた。
(2)教会時代は、「奥義としての王国」の時代である。これは、メシアの再臨後に登場するメシア的王国(千年王国)の前の時代であり、今がその時代である。旧約聖書にある神の国に関する約束を、すべて教会が成就すると考えるのは、非現実的である。教会の使命は、携挙をもって終わる。「種蒔きのたとえ」から学ぶ教訓は何か。福音を受け取る人には、4 種類のパターンがある(4 種類の土地)。私たちの使命は、失望せずに福音の種を蒔き続けることである。「良い麦と毒麦のたとえ」から学ぶ教訓は何か。キリスト教界には本物と偽物が併存へいぞんするが、見分けるのは困難である。しかし、本物の信者だけが普遍的教会に属する。終わりの日に、それが明らかになる。

きょうの祈り

天の父なる神さま。ハレルヤ!主イエスは確かに復活されました。どうか福音の種を蒔き続けることができるように、私に力を与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

列王記第二11~12、詩篇45~46