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サムエル記第一27:1~4

1 ダビデは心の中で言った。「私はいつか、いまに、サウルの手によって滅ぼされるだろう。ペリシテ人の地にのがれるよりほかに道はない。そうすれば、サウルは、私をイスラエルの領土内で、くまなく捜すのをあきらめるであろう。こうして私は彼の手からのがれよう。」

2 そこでダビデは、いっしょにいた六百人の者を連れて、ガテの王マオクの子アキシュのところへ渡って行った。

3 ダビデとその部下たちは、それぞれ自分の家族とともに、ガテでアキシュのもとに住みついた。ダビデも、そのふたりの妻、イズレエル人アヒノアムと、ナバルの妻であったカルメル人アビガイルといっしょであった。

4 ダビデがガテへ逃げたことが、サウルに知らされると、サウルは二度とダビデを追おうとはしなかった。

ペリシテの地に下るダビデ

揺らぐ信仰

きょうの箇所から、ダビデほどの信仰者でも、その信仰が揺らぐことがわかります。彼は、サウルの手からのがれるために、ペリシテの地にのがれることを決意します。(1)ダビデを動かしたものは、サウルに対する恐れです。イスラエルの地から去ることをあれほど恐れたダビデが、ここではいともたやすくその地を去ってペリシテの地に下ろうとしています。(2)彼は、イスラエルの領土内から去れば、サウルは自分を捜さなくなるだろうと考えました。しかし、この判断は不信仰に基づくもので、後になってからさまざまな問題を引き起こすことになります。(3)彼は、ふたりの妻(アヒノアムとアビガイル)と600人の部下を連れて、ペリシテ人の都市ガテの王であるアキシュのもとに身を寄せます。これは、「外国人傭兵ようへい」として自らを売り込んだということです。(4)ダビデがガテに逃げ込んだことを知ったサウルは、二度とダビデを追うことがなくなりました。つまり、サウルは本当には悔い改めていなかったということです。

私たちへの教訓

ダビデの不信仰について考えてみましょう。(1)彼には、今の私たちにはない特別な啓示が与えられていました。それは、将来彼がイスラエルの王になるという啓示です。(2)神のみこころの中を歩むなら、その啓示は必ず成就します。つまり、ダビデは王になるまで決して死ぬことはないのです。これが、信仰です。(3)ところがダビデは、神の守りがあることを忘れ、自分の判断で行動を始めます。イスラエルの地を離れてペリシテの地に避難すること自体が、大問題です。そこは、神の守りがない地なのです。
あなたは、ダビデの失敗から何を学びますか。私たちに与えられている神の約束は、必ず成就します。あなたは、恐れのために神の約束から逃げていませんか。自己判断で動くのではなく、神の約束に留まり続けることを選び取りましょう。

きょうの祈り

全知全能の神よ。あなたの計画が成就するまで、私が死ぬことはありません。きょうもあなたに信頼を置きます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第二21~22、使徒の働き13