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サムエル記第一12:1~5

1 サムエルはすべてのイスラエル人に言った。「見よ。あなたがたが私に言ったことを、私はことごとく聞き入れ、あなたがたの上にひとりの王を立てた。

2 今、見なさい。王はあなたがたの先に立って歩んでいる。この私は年をとり、髪も白くなった。それに私の息子たちは、あなたがたとともにいるようになった。私は若い時から今日まで、あなたがたの先に立って歩んだ。

3 さあ、今、【主】の前、油そそがれた者の前で、私を訴えなさい。私はだれかの牛を取っただろうか。だれかのろばを取っただろうか。だれかを苦しめ、だれかを迫害しただろうか。だれかの手からわいろを取って自分の目をくらましただろうか。もしそうなら、私はあなたがたにお返しする。」

4 彼らは言った。「あなたは私たちを苦しめたことも、迫害したことも、人の手から何かを取ったこともありません。」

5 そこでサムエルは彼らに言った。「あなたがたが私の手に何も見いださなかったことについては、きょう、あなたがたの間で【主】が証人であり、主に油そそがれた者が証人である。」すると彼らは言った。「その方が証人です。」

サムエルの潔白な生活

告別説教の始まり

サウルの王権が更新された段階で、サムエルの士師としての役割は終わりました。そのことを感じ取っていたサムエルは、ここで告別説教を語ります。その目的は、以下の3点に要約されます。(1)民の罪を指摘し、今後はサウル王に忠実になるように促すこと。(2)自らの歩みを例に取って、サウル王に指導者としての心構えを教えること。(3)そして、士師としての役目を終えるにあたって、自らの生活が誰からも非難されることのない潔白なものであったことを民に認めさせること。
きょうの箇所は、その告別説教(12:1~25)の冒頭部にあたります。サムエルはまず、自らの潔白を認めさせることから話を始めます。

名誉ある引退

サムエルが語った内容は、次のようなものです。(1)自分は不本意ではあったが、民の要求を受け入れて、王を立てた(8:7によれば、これはまた主の命令に従った行為でもありました)。(2)サウルが王として立てられた今、高齢になった自分の役割は終わった。(3)これまでの長い士師生活の中で、何か一つでも不当にその地位を利用して行なった悪事があるなら、それを今ここに持ち出してほしい。もしそういう事実があるなら、自分は害を与えた人に弁償しよう。
民は、そういう事実はただの一つもないことを保証し、主ご自身と、油注がれた者(サウル王のこと)がその証人であると答えました。自らの潔白を民に認めさせた後、サムエルは告別説教の主題に入っていきます。潔白な生活を貫いたところにサムエルの力の源がありました。「潔白な生活をする者は救われ、曲がった生活をする者は墓穴に陥る」とある通りです(箴言2818)。他人から中傷されることなく、地上生涯を終える人は幸いです。あなたは、サムエルの生き方から何を学びますか。

きょうの祈り

聖なる神よ。私もまた、誰からも非難されることのないような生活をすることができますように、私に力を与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

申命記5~6、マタイの福音書20