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サムエル記第一7:1~2

1 キルヤテ・エアリムの人々は来て、【主】の箱を運び上げ、それを丘の上のアビナダブの家に運び、彼の子エルアザルを聖別して、【主】の箱を守らせた。

2 その箱がキルヤテ・エアリムにとどまった日から長い年月がたって、二十年になった。イスラエルの全家は【主】を慕い求めていた。

キルヤテ・エアリムにとどまった主の箱

主の箱の旅程

ここで主の箱が移動した経路を確認しておきましょう。主の箱は、シロ→アフェクの戦場→ペリシテ人の町々→ベテ・シェメシュ→キルヤテ・エアリムと移動してきました。
(1)キルヤテ・エアリムは、ベテ・シェメシュからエルサレム、あるいはシロに向かう途中にあるユダの山地の町です。(2)キルヤテ・エアリムの人々は来て、主の箱を自分たちの町に運び上げました。(3)彼らはベテ・シェメシュの人々が犯した間違いから学んでいたようです。主の箱を町で一番高い所にあるアビナダブの家に運び、そこに安置しました。(4)さらに、その息子エルアザルを聖別して、主の箱を守らせました。これは、祭司としての聖別ではなく、人々が主の箱に対して不敬虔な行為をすることのないように監視する役に就かせたという意味です。
主の箱を自分の家に安置することができたアビナダブは、なんと幸いな人でしょうか。私たちもまた、アビナダブと同じ祝福を味わうことができます。主イエスは、家々を訪問し、そこを基地として伝道されました。ベタニヤのマルタとマリヤの家には、たびたび滞在なさいました。そして今も、ご自身を歓迎する家には、その中に臨在してくださいます。あなたは、主イエスを心の中だけでなく、家庭にも招き入れていますか。

そして20

キルヤテ・エアリムでは何の事故も起こりませんでした。そして、20年の歳月が流れました。(1)主の箱がキルヤテ・エアリムにとどまるのは、ダビデ王の時代までですから、実際はおよそ100年間ということになります。(2)ここで言う20年とは、サムエルが預言者としての公の活動を開始するまでの時間です。(3)この20年間、イスラエルはペリシテ人によって苦しめられ続けてきました。またイスラエルの民の中には、ペリシテ人の神々を礼拝する者たちも多数出ていました。(4)この期間に、イスラエルの民の間に霊的渇望が生まれ、人々は主からの新しい啓示と幻を待ち望むようになりました。それに対する神からの答が、サムエルという神の器の出現です。
霊的渇望は、リバイバルの母です。私たちも、同胞の間に霊的渇望が生まれるように、祈りましょう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。あなたを私の家庭に歓迎します。どうか、家庭生活の真ん中にあなたの臨在を表わしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

民数記3~4、マタイの福音書7