19 彼の嫁、ピネハスの妻は身ごもっていて、出産間近であったが、神の箱が奪われ、しゅうとと、夫が死んだという知らせを聞いたとき、陣痛が起こり、身をかがめて子を産んだ。
20 彼女が死にかけているので、彼女の世話をしていた女たちが、「しっかりしなさい。男の子が生まれましたよ」と言ったが、彼女は答えもせず、気にも留めなかった。
21 彼女は、「栄光がイスラエルから去った」と言って、その子をイ・カボデと名づけた。これは神の箱が奪われたこと、それに、しゅうとと、夫のことをさしたのである。
22 彼女は、「栄光はイスラエルを去りました。神の箱が奪われたから」と言った。
神の箱が奪われたという知らせによってエリは衝撃を感じ、倒れて死にました。さらに悲劇は、臨月を迎えていたピネハスの妻にまで及びました。(1)彼女は、神の箱が奪われ、しゅうとと、夫が死んだという知らせを聞いたとき、陣痛が起こり、身をかがめて男の子を出産しました。(2)あまりにショックが強すぎたために、出産後彼女は死にそうになりました。回りの人たちが、「男の子だよ」と励ましたのですが、それは彼女にとってはなんの慰めにもなりませんでした。(3)彼女は、神の箱が奪われたことを指して、「栄光がイスラエルから去った」と言い、誕生した息子に「イ・カボデ」という名をつけました。それは、「栄光がない」という意味です。
エリの死と同様に、ピネハスの妻の死も悲惨なものです。しかし、ここにも希望の要素が見受けられます。(1)彼女はしゅうとの死や夫の死よりも、神の箱が奪われたことに衝撃を受けています。つまり、彼女は夫のピネハスよりもよほど霊的な人物だったのです。エリ同様、彼女もまた霊的な救いを体験していたと思われます。(2)彼女は、「栄光はイスラエルを去った」と二度叫んでいますが、その言葉は部分的に正しく、部分的に間違っています。神の箱はペリシテ人によって奪われましたが、それがペリシテ人の領土に留まるのは一時的なことです。神ご自身が働きを始め、ペリシテ人を裁いて、神の箱がイスラエルの地に戻るようにされます。(3)また、神の栄光がイスラエルを去るのは、ずっと先のことです。それは、エゼキエルの時代に起こることです(エゼキエル書8~11章がそのテーマを扱っています)。
神の大きさを、制限してはなりません。神は人間の知性の中に閉じ込めておけるようなお方ではありません。今、栄光の御座に座しておられる父なる神を、御子イエスを通して礼拝しましょう。
きょうの祈り
天の父よ。あなたは栄光を身にまとい、罪ある人間が近づくこともできないような天の御座に座しておられます。今私は、御子イエスを通してあなたに近づき、心からの礼拝をお捧げします。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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レビ記18~19、マタイの福音書3
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