18 サムエルはまだ幼く、亜麻布のエポデを身にまとい、【主】の前に仕えていた。
19 サムエルの母は、彼のために小さな上着を作り、毎年、夫とともに、その年のいけにえをささげに上って行くとき、その上着を持って行くのだった。
20 エリは、エルカナとその妻を祝福して、「【主】がお求めになった者の代わりに、【主】がこの女により、あなたに子どもを賜りますように」と言い、彼らは、自分の家に帰るのであった。
21 事実、【主】はハンナを顧み、彼女はみごもって、三人の息子と、ふたりの娘を産んだ。少年サムエルは、【主】のみもとで成長した。
前回の箇所では、エリの息子たちの罪と不従順な態度とが記されていました。きょうの箇所は、それとの対比となっています。サムエルとその両親の忠実な歩みに注目しましょう。(1)サムエルは幼いながらに、自分にできる範囲で主の前に仕えていました。「亜麻布のエポデ」とは、祭司が身にまとう衣です。大祭司のエポデは豪華な作りになっていましたが、一般の祭司のエポデは、それよりは単純な作りになっていました。(2)サムエルの母は、毎年主の宮に上ってきましたが、その都度、成長する息子サムエルのために新しい上着を持ってきました。エルカナとハンナとは、サムエルとの交流を継続し、親としての務めを果たしました。
主はご自身に忠実なこの両親を、祝福されました。ハンナはサムエルが与えられただけでも満足でしたが、主は彼女に、3人の息子とふたりの娘とを与えなさいました。サムエル以外に、5人の子供たちが与えられたということです。サムエルを主の働きのために捧げた彼女は、主からその5倍の祝福を受け取ったのです。さらに、主に捧げたサムエルは、主のみもとですくすくと成長しました。ここには、真に祝された家族の姿があります。
サムエルの奉仕の姿勢から、教訓を学びましょう。幼子であったサムエルに、通常の祭司がするような仕事ができるはずがありません。しかし、幼子にもできる奉仕がありました。サムエルはそれを忠実に実行しました。与えられた奉仕に忠実であれば、さらに奉仕の場が広がってきます。主はサムエルの成長を助け、彼の奉仕の場を年々広げていかれました。
子供であっても、大人であっても、奉仕の原則は変わりません。与えられている小さな事、自分にできる小さな事から始めるなら、次はより大きな奉仕を委ねられるようになります。主イエスのことばを思い出しましょう。「よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ」(マタイ25:21)。
きょうの祈り
天の父なる神さま。どうか小さな事に忠実な者とならせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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